政府は24日の閣議で、昨年施行された食育基本法に基づく初の「食育白書」を決定した。ライフスタイルや価値観の変化に伴い、「毎日の食の大切さへの意識が希薄になってきた」と指摘している。家族そろって食卓を囲む機会の減少や、栄養の偏り、朝食を抜くなどの不規則な食事が目立つようになり、「健全な食生活が失われつつある」と警鐘を鳴らしている。
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白書によると、毎日一緒に夕食をとる家族の割合は76年に36.5%だったのが、04年には25.9%まで低下。同年の調査では「週2、3日」との回答が36.3%で最も多かった。
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一方、朝食を食べない人の比率は年々上昇しており、04年は10.5%で過去最高を記録した。年代別では20代が27.4%で最も多く、特に男性は34.3%と3人に1人が食べていない実態が明らかになった。
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小中学生の朝食の欠食率は3%程度にとどまっているが、05年度の調査では小学生で2割、中学生で4割が「自分ひとりで」朝食をとると答えている。
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