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ミニ鳥居でゴミ対策 渡良瀬遊水地/栃木県
渡良瀬遊水地や利根川河川敷などへのごみ投棄が多く増え、国土交通省利根川上流河川事務所は、ごみが多く捨てられる場所に、神社の鳥居に似せた小さな工作物を設置して信心に訴える対策を始めた。
最近では、家庭ごみばかりでなく、家電リサイクル法で対象のテレビや冷蔵庫などを投棄する悪質なケースも後を絶たないといい、マナーの向上に期待を寄せる。利根川上流河川事務所の川俣出張所が昨年12月と今年1月、利根川河川敷でごみ投棄が目立つ計5カ所にごみ清掃後、設置したところ、その後のごみ投棄がなくなったという。同出張所は「鳥居という心理が働いていると思われる」と話す。
同出張所で昨年に確認したごみ投棄件数は103件。一昨年は127件だった。内容は、家庭ごみを中心に、テレビなどの家電製品、車、産廃などだという。
藤岡、渡良瀬遊水池、古河の3出張所を合わせた同遊水地全体のごみ投棄件数は、02年度は計329件が確認された。このうち105件が谷中湖周辺で見つかっており、家庭ごみやレジャーごみは利用者の集中する場所で多いという。車の進入が可能で、ヨシなどで目隠しとなる箇所には産業系、粗大ごみが多数、投棄されているとしている。
遊水地では、昨年1月に谷中湖周辺などで古タイヤ計約480本が投棄されたほか、昨年12月下旬には藤岡町の渡良瀬川右岸に古畳約230枚が捨てられる悪質なケースもあった
利根川上流河川事務所管内でみると、02年度のごみ投棄件数は計約1350件にのぼる。家庭ごみを除いて目立つのは、テレビなど家電リサイクル法の対象品目計376台(前年度比41台増)、その他の家電243台(同33台増)、自動車109台(同20台増)などとなっている。
投棄防止策としてこれまで、河川敷や遊水地に通じる道路に大型車両の制限さくを設けたり、自治体など遊水地の利用者らが車に黄色の回転灯をつけたりしているほか、遊水地に出入りする堤防の一部に監視カメラを取り付けている。
同事務所は「すべての車は止められない。モラルに期待している」と話している。


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