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鳴らない防犯ブザーが3千個も
~大阪の小学校で故障品続出~

大阪府教育委員会が今年4月、小学生が犠牲になる事件が相次いだのを受けて府内すべての公立小学校1年生約8万4,000人に無償貸与した防犯ブザーで、肝心の音が鳴らない故障品が続出していることがわかった。府教委の調べでは、少なくとも3,000個が故障し、予備品との交換に追われている。保護者からは「万一の際に使えなかったら意味がない」との声が上がっており、府教委は「外出の前には、必ず音が鳴るか点検してほしい」と注意を呼びかけている。

この防犯ブザーは、大阪府八尾市の学校教材メーカーが受注し、中国で製造したもの。予備を含め約9万3,000個を納入した。手のひらサイズでランドセルに付けたり、首にかけたりする。ボタンを押すと120デシベルの大音量が出る。
メーカーによると、4月以降に「音が鳴らない」との苦情が寄せられたため調べたところ、スイッチの接触不良やはんだ付けが弱い製品が見つかった。府教委が今年1月にブザーの配布を決めた後、新学期に間に合わせるため短い期間に大量の製品を作ったことから品質管理が行き届かなかったらしいという。
豊中市教委では230個の故障を確認した。市立南桜塚小では1年生約120人のうち40人以上の分が故障。終業式前日の今月19日、「貸与されたブザーの信頼性は低いと判断せざるを得ない」とのプリントを各家庭に配った。ある父親は「子どもには別のブザーを買って持たせた。役に立たないブザーを配っても意味がない。メーカーが全面回収などの手を打つべきではないか」と話している。


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