三菱電機ビルテクノサービスでは、エレベーターにおける犯罪抑止力強化を目的にエレベーター内で異常事態(暴れ、殴るなど)が発生した場合、リアルタイムに検知し、そのレベルに応じて最寄り階へ移動しドアを開く、警告アナウンスなどを自動的に行うサービスを「モーションサーチ」の名称で、2月より熊本、3月からは東京で開始した。
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今後も全国でサービスを提供する予定である。この「モーションサーチ」は、三菱エレベータリモートメンテナンス契約「エレファースト」のオプション契約である「監視カメラ録画サービス」の一部として同契約の現行料金月額4,000円の範囲で提供するもの。
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エレベーター内の防犯対策は、専用の監視カメラの設置などが主体となっており、犯行抑止効果とともに犯行時の映像は、犯罪者の捜査において重要な情報となる。さらに万一、エレベーター内で異常事態(暴れる、殴るなど)が発生した場合に、その事態をリアルタイムで検知し、何らかの対処ができれば、さらに抑止効果を高めることが期待できる。このような状況から同社では、異常事態(暴れ、殴るなど)をリアルタイムで検知できる監視カメラの画像解析技術を05年9月に開発・発表した。
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カメラの画像解析技術による2つの検知サービス「モーションサーチI&II」の内容は次のとおり。
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(1)「暴れ動作の検知サービス(モーションサーチI)」
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暴れ動作を検知すると、その暴れ度合いを画像解析し、「極めて異常」「やや異常」「要注意」の3段階の判定を行い、暴れ度合いに応じて自動的に対応する。
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・判定/対応(※関連資料を参照)
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(2)「人物有無の検知サービス(モーションサーチII)」
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エレベーター利用者の有無を把握し、その利用者が内部にいるにもかかわらず一定時間以上、呼びボタンを押さない、ドアが開閉していない場合などには不審者が潜んでいる、急病などで動けない人がいるなどと判断し、指定階へ移動してドアを開き、ブザー鳴動を自動的に行うサービス。
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サービス概要は次のとおり。
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1.サービス構成
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「モーションサーチ」は、「暴れ動作の検知サービス(モーションサーチI)」と「人物有無の検知サービス(モーションサーチII)」で構成。
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2.サービス対象
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三菱エレベータリモートメンテナンス契約「エレファースト」のオプション契約である「監視カメラ録画サービス」の付帯サービス。
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3.契約価格
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上記の「監視カメラ録画サービス」の契約価格(月額4,000円)に含まれている。
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4.対象機種
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三菱機械室レスエレベーター「アクシーズ」
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5.今後の需要予測
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1年後に三菱エレベータリモートメンテナンス契約「エレファースト」における監視カメラ録画サービスのオプション契約数を1,500台に増加させる計画。
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