学校への不審者侵入を監視するため、06年度中に東京都内のすべての公立小学校の校門などに防犯カメラが設置される見通しになった。都が設置費の半額を補助する制度を新設して促す方法だが、すべての未設置校が利用するとみられる。 |
都内にある1331の公立小学校のうち、今年度末までに約29%にあたる387校に設置される見通しだという。新年度中に残るすべての学校に1校あたり4~6台の防犯カメラと、モニターを設置し、侵入者を職員室などで監視できるようにする。都立の盲・ろう・養護学校や、小学校に併設している幼稚園も対象だという。 |
学校での殺傷事件が全国で相次いでおり、都は緊急対策が必要と判断し、都青少年・治安対策本部は、新年度予算で財務当局に設置の費用約10億円を要求した。 |
今後、設置した防犯カメラで不審者を監視する態勢の確立などが課題となる。 |
文部科学省の昨年3月現在の調査によると、全国の公立学校の13%が防犯カメラを設置したか、今年3月末までに設置を予定していた。すでに名古屋市教育委員会は市内すべての市立小中学校と幼稚園に監視カメラを設置した。 |