群馬県警は、今年5月から3ヶ月間にわたって万引き容疑の刑法犯少年(14歳以上)91人と触法少年(14歳未満)27人の計118人を対象に全32項目に及ぶアンケート調査を実施したが、このほど結果がまとまった。 |
それによると、県内で万引きの疑いで検挙、補導された少年のうち約4割が「過去に万引きの経験がある」と答えた。万引きをあきらめたことのある少年は26%で、その理由の約半分が「店内に監視カメラがあったから」だった。県警、はこの調査結果を基に、県内の各学校や小売り業界団体と協力して本格的な万引き防止対策に乗り出すという。 |
アンケート結果では、主に(1)過去に万引き経験ありと答えた(39%)のうち1~2回が58%、(2)初めて万引きしたのは小学生の時21%、中学生の時49%、(3)万引きした店を選んだ理由は「監視カメラがなかったから」が25%、(4)万引き実行を決めたのは入店後が76%などが特徴としてわかった。 |
アンケート項目の「捕まった後の心理状態」についての質問に22%が「たいしたことはない」と答え、規範意識が鈍っている少年たちの実態も明らかとなった。 |
県警は、県教委と協力して「万引きはドロボーです!」と書かれたビラを計26万部作成し、10月から県内各学校の児童生徒全員に配布するとともに、今年6月から県内小学校で実施している「体験型防犯学習を取り入れた道徳授業」などで万引き防止を訴えることにしている。 |