日立製作所ユビキタスプラットフォームグループは9日、大容量の320GB HDDを搭載した監視用デジタルレコーダー「DS-F221」(カメラ9入力対応/68万円)およびカメラ9台駆動用電源ユニット「VK-AC950」(18万円)を04年1月20日から、また360GB HDDを搭載した監視用デジタルレコーダー「DS-F321」(カメラ16入力対応/85万円)を04年2月10日から発売すると発表した。両機種ともに高効率圧縮画像にて1TB相当の映像をデジタル記録することが可能である。 |
監視カメラシステムは、各種金融機関、流通小売業など現金をはじめとした貴重品を取り扱う場所で広く活用されている。最近ではコンビニエンスストアへのATMの設置や各種業態の24時間営業化、コイン駐車場に代表される店舗などの無人化傾向などにより、監視システムによる防犯体制の強化に一層関心が高まっている。ユーザーの監視機器に求める機能も基本的な記録再生機能に加え、用途に合わせた機能の設定や遠隔からの監視を可能にするネットワーク対応など、多様化している。今回発売される監視用デジタルレコーダーは、こうした監視機器へのニーズに応えるべく性能の向上を図ったもの。 |
2つの監視用デジタルレコーダーの共通した特徴は次のとおり。 |
1.映像のデジタル高効率圧縮技術により1TB相当の映像記録が可能 監視カメラシステムに要求される高画質・長時間の記録を実現すべく大容量ハードディスクと、日立独自の映像圧縮技術を採用した。「DS-F221」は従来機種「DS-H200」などと比較し、高圧縮率を実現したことにより、コンビニエンスストアなどで利用される設定で約1ヶ月の映像記録が可能である。 |
2.ジョグ/シャトル、グラフィカルな操作画面で簡単操作を実現 ジョグ/シャトルを採用したことにより、各種の設定や操作がより簡単になった。設定画面もグラフィカルに表示されるため、デジタルレコーダーならではの多彩な機能を簡単な操作で利用できる。 |
3.映像保管の信頼性を高めるミラーリング機能を搭載 内蔵の2台のHDDに同じ映像データを同時に記録することにより、映像保管の信頼性高めることが可能である。(但し、記録時間は通常記録時の半分になる) |
4.モーションディテクト機能を内蔵 カメラ映像内の人や物の動きを検知し、映像記録や映像切替えと連動できるモーションディテクト機能を内蔵した。また、検出方法は外的要因に左右されにくい輪郭方向検出法を採用した。各カメラ映像に対し、きめ細かな感度設定が可能である。また、検出間隔も従来の半分(0.5秒間隔)に短縮しており、さらに隙のないモニタリングを実現した。 |
5.「DSHNT3 Ver.2.0」(別売)で遠隔モニタリングにも対応 内蔵のイーサネット端子により、「DSHNT3 Ver.2.0」をインストールしたPCから、カメラ映像の遠隔モニタリングや本体の遠隔操作が可能である。 |