松下電工株式会社(本社:大阪府門真市 社長:西田一成)は、高いセキュリティが必要な場所向けに指紋を鍵として利用する入退室管理指紋認証「デイリフィンガー」を9月26日に発売。本商品は2003年9月4日に発売した入退室管理顔認証「デイリフェイス」と同様なバイオメトリクス認証装置であり、同社が提案する建物や施設の“3ゾーンセキュリティ(※1)”のうち、最も高いセキュリティが求められる「特定ゾーン」(※2)に最適なシステム。 |
(※1)3ゾーンセキュリティ: 建物や施設の空間を共用ゾーン(入居者や外来者が共有する場所)・専用ゾーン(入居者が専用使用する場所)・特定ゾーン(専用ゾーンの中で特に重要な場所)の3つに分け、アクセス制限を段階的に厳しくし、セキュリティレベルを高める考え方。 |
(※2)特定ゾーン:例えば下記のような場所のこと。 ・工場の研究室や重要生産ラインの制御室 ・病院の薬品庫 ・オフィスの金庫室やサーバールーム ・商業施設の貴重品の保管場所 |
商品名:入退室管理指紋認証「デイリフィンガー」 発売日:2003年9月26日 標準価格(税別):365,000円~(工事費別途)/(システム内容:指紋リーダ、電気錠コントローラ各1台) 販売目標:2005年度 2億円/年 |
■主な特長 (1)信頼性の高い優れた認証精度 (2)高いセキュリティ・利便性 (3)低コストでシステム構築可能且つコンパクト |
■開発背景 我が国では昨今セキュリティに対するニーズは年々高まってきていおり、特に建物の中で重要な場所(特定ゾーン)への入退室には高いセキュリティが求められている。そこで同社は、改ざん・偽装が難しいバイオメトリクス認証装置に着目し、2003年9月4日に顔を鍵として利用する入退室管理顔認証「デイリフェイス」を発売している。そしてこの度、バイオメトリクス認証ではより一般的な指紋認証技術を用いた入退室管理指紋認証「デイリフィンガー」を開発した。 |
■特長 (1)信頼性の高い優れた認証精度 指内部の真皮(真の凹凸部)を読み取ることにより、通常読み取りが困難とされる乾燥指や傷ついた指でも正確に指紋を読み取ることができるので、高い認証率を実現し、信頼性の高いシステムを構築することが可能。 ・他人受入率:0.01% ・本人拒否率:0.1% |
(2)高いセキュリティ・利便性 人体の一部である「指紋」を鍵として使用するため、キーやカードのように、貸し借りやコピーが不可能。また、いちいち持ち歩く必要がなく、紛失・盗難の心配ない。セキュリティ性が高く、利便性の高いシステム。 |
(3)低コストでシステム構築可能且つコンパクト 電気錠に通電時施錠型、通電時解錠型、または自動扉を使用する場合は、指紋リーダと電気錠コントローラのみで低コストでシステム構築が可能。 ・参考標準価格(入室側のみに指紋リーダを設置した場合) 365,000円(工事費別途、税別) 電気錠に瞬時施解錠、モーター錠を使用する場合、別途電気錠制御盤が必要。 また、縦120×横120mmとコンパクトで壁面にすっきり設置可能。 |
(4)指紋リーダ1台で最大2,000指まで登録可能 指紋リーダ1台あたり最大2,000指まで登録可能。一人2指ずつ登録した場合、最大1,000名の登録が可能。 (デイリフィンガーは、登録した指に怪我をしてしまった場合でも、他の指で認証が行えるように一人2指までの登録が可能。) |
(5)3種類の認証方式に対応 認証方式は次の3種類から選択可能。 (i)「指紋+IDモード」 指紋リーダのテンキーでID番号を入力した後、指紋認証を行い、電気錠を解錠して入退室。認証時間は約1~2秒。最大2,000指まで登録が可能です。(全モード合計) (ii)「指紋モード」 指紋認証のみで、電気錠を解錠して入退室。認証時間は約2~3秒す。この指紋モードでは最大20ID(40指)まで登録が可能。 (iii)「ID+暗証番号モード」 指紋認証が行えないときなどに、ID番号に続けて暗証番号を入力して電気錠を解錠して入退室。最大2,000IDまで登録が可能。(全モード合計) |
■商品仕様 <指紋リーダ> サイズ:縦120×横120×厚み25mm 質量:310g 消費電圧:DC24V 消費電流(最大):0.5A |
<電気錠コントローラ> サイズ:縦300×横230×厚み50mm 質量:2.2kg 消費電圧:AC100V 消費電流(最大):0.5A(実行値) |
※「デイリフィンガー」と「デイリフェイス」との勧め分け |
「デイリフィンガー」 ・安価にシステム構築したい場合に ・「デイリフェイス」を設置できない場所に{「デイリフェイス」は外光が差し込んだり、顔の部分の水平面照度が明る過ぎる場所(50~150lxが望ましい)などには設置不可能。} 「デイリフェイス」 ・威嚇効果や履歴管理を行う場合に |
■この件に関する一般からのお問合せ先 松下電工株式会社 情報機器分社 セキュリティ・BAS事業推進部 TEL 06-6908-1131(大代表) |