池上通信機は10日、監視システム用フルHD対応ネットワークレコーダ「INR-3500」を開発し発売を始めたと発表した。INR-3500は、ネットワークカメラ/ネットワークエンコーダで圧縮された映像と音声をネットワーク経由で受信し、ハードディスクに記録するネットワークレコーダである。
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INR-3500は、本体で記録した映像を再生しモニタへ表示する機能を持つType-1(スタンドアロンタイプ)と、記録と配信に特化したType-2(サーバタイプ)の2タイプがあり、両タイプとも映像圧縮方式は、JPEG、JPEG2000、H.264、H.265に幅広く対応している。
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Type-1は、PCを使わなくても記録・再生・ライブ監視ができるスタンドアロン運用に適したネットワークレコーダ。最大16台のネットワークカメラからのフルHDの映像と音声をフル動画(30fps)で記録しながら、最大4ストリームの映像を再生することができる。また、NTPサーバ機能も有しており、4台までのクライアントPCに、最大64ストリーム(ライブ監視映像)の配信が可能である。
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Type-2は、最大32台のネットワークカメラの映像と音声を同時記録できるとともに、常にNTPサーバとして機能しているため、最大128ストリームのライブ監視映像(記録動作中は最大64ストリーム)の配信が可能である。また、同一ネットワーク内に32台までのTyp-2を設置することができ、これにより1,024台までのネットワークカメラを接続できる大規模監視システムの構築を可能としている。
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Type-1、Type-2とも内部に2つのHDDを持ち、RAID 1(ミラーリング)構成することで、高い耐障害性を実現している。また、外部のアラーム入力ユニットを接続でき、記録中の映像にカメラから発信したアラームの他に、外部からのアラームイベント情報を付加することも可能である。
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そのほかType-1、Type-2とも、専用ビューアソフトウェア(本体に付属)を搭載したクライアントPCにおいて、ライブ映像表示、再生映像表示、カメラのパン・チルト・ズーム操作、画質調整などを行うことができる。各クライアントPCでは、最大64ストリームのライブ監視映像の表示、または最大4ストリームの記録映像の再生・表示が可能である。記録映像の検索では、日時検索、アラーム等のイベント検索、サムネイル検索、5分間再生、といった多彩な方法を用いて目的の記録を素早く見つけ出すことができる。
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また、クライアントPCでは、INR-3500の記録映像および音声を最長1時間のAVIファイルに変換し、保存先を指定して保存することができまる。これによりINR-3500から映像・音声を取り出して、一般のPCなどで汎用アプリケーションソフトを用いて再生することができる。
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希望小売価格(税抜き)は、Type-1が980,000円、Type-2が1,400,000円。年間目標販売台数はType-1,Type-2合計で500台。
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