池上通信機は、このほど監視用高感度フルHDカラーカメラ「ISD-240HD」を新開発した。HD-SDI出力に加え、HD-VLCTM出力を用いることで最長300mまで視覚的に劣化の無い映像伝送が可能。車掌用カメラのHD化を進める鉄道市場、プラント市場、公共市場を中心に積極的に販売していく方針。販売開始時期は2020年春、希望小売価格は250,000円(税抜)、年間目標販売台数 を500台見込んでいる。
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ISD-240HDはフルHD対応1/2.8型CMOSセンサを採用。感度は電子感度アップ機能に加え、デイナイト機能も搭載し、従来モデルよりさらに高精細、高感度化を実現している。最低被写体感度は、カラー時:0.0024lx/F1.4(59.94i,映像出力50%,電子感度アップ64倍)、白黒時:0.00047lx/F1.4(59.94i,映像出力50%,電子感度アップ64倍)の高感度で、屋外での昼夜連続の監視に最適な性能を実現している。
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また、駅のプラットフォームなど屋外の逆光環境において、明暗差が激しくなる車両や人の動きに対しても黒つぶれや白とびがない自然な映像で捉えることができるワイドダイナミック機能、霧や靄(もや)の環境下でも被写体を捉えるDEFOG機能など、屋外環境で鮮明な映像を再現するための機能を持ち、鉄道の安全運行など屋外監視において高い効果を発揮する。
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さらに、カメラを設置した後でも遠隔からフランジバック調整が可能なリモートフランジバック機能、画面上にマスクをすることでプライバシーの保護が行えるプライバシーマスク機能、ズームレンズ無しでも最大10倍までズーム可能な電子ズーム機能を備え、監視カメラとして高い機能性を誇っている。
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池上通信機は、本製品を今月27日(水)~29日(金)に幕張メッセで開催される第6回鉄道技術展の弊社ブースにて展示する予定。*HD-VLCTMは、Semtech Corporation社の商標。
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