NECシステムテクノロジー(大阪市中央区)は、このほど監視カメラなどの撮影映像を解析し侵入者の自動追尾や物品の置き去りや持ち去りの発見をするカメラ接続タイプの自動追尾ユニット「AlertEye(アラートアイ)」を開発し来月2日より販売を開始する。
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自動追尾機能を実現する画像解析ソフトを含めた1ユニットあたりの価格は378,000円(税込)。画像解析ソフトウェアのみのライセンス販売も行う。本製品は3月3日から東京ビッグサイトで開催されるセキュリティ・ショーのNECブースに展示する。
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安全で安心な社会の実現に向けて監視カメラによるセキュリティ強化のニーズが益々高まっているが、大規模な公共施設などでは数百台にのぼる監視カメラ映像の監視が必要となるなど監視業務の負荷が増大するばかり。AlertEyeは、監視カメラによる撮影と同時に映像を解析して、人や車両などの動体を検知、さらに自動で対象を追尾してズーム表示を行うなど監視精度の向上と監視業務の負荷を軽減するというもの。AlertEyeは、既設のアナログ式監視カメラにも導入できるため、初期投資を抑え安価にセキュリティ対策の強化が実現できるという。
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AlertEyeの主な特長は以下のとおり。 (1)屋内・屋外を問わず、不審者や車両の動きを検知して自動的に追尾 画像解析エンジンは、人もしくは車両の形のみを認識し、小動物や風雨による動きは排除するので監視場所は屋内・屋外を問わない。検知後は、不審と思われる人や車を標識としてカメラを制御することにより、自動的に対象を追尾し、クローズアップさせることができる。 (2)不審物の置き去りや物品の持ち去りを自動的に検知 記録された映像との差分を解析することにより、不審物の置き去りや物品の持ち去りを検知することが可能。 (3)アナログ映像や赤外線カメラ映像にも対応可能 画像解析エンジンによる自動追尾や自動検知機能は、デジタル映像のみならずアナログ映像や赤外線カメラ映像についても可能で、さらに光度の低い夜間の映像の解析も可能。
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