日立製作所は23日、監視用カメラシステムの新ラインアップとして「Fine Vision XDシリーズ」を今年7月末から順次発売していくと発表した。新発売する監視用ネットワークカメラのラインアップは、1.3メガピクセルの解像度を有し、標準的なアナログカメラの約4倍の画素数で被写体をとらえることで、服装や顔などによる人物の識別や紙幣の種類の判別を可能にした2機種を含む全4機種。これらのネットワークカメラ4機種は、すべてプログレッシブ(順次走査)方式に対応している。
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また、ハイブリッドレコーダー2機種は、最新の動画圧縮技術であるH.264などを採用することで、高画質でありながら従来のデジタルレコーダーの約1.5倍となる長時間の録画を可能にしている。加えて、既設のアナログカメラとネットワーク対応カメラを同時に接続できるためシステムコストの低減を図ることができる。8月以降、今回発売する監視カメラやレコーダーに対応したネットワーク用ソフトウェアなども順次発売する予定。
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近年、監視カメラやレコーダーなどの監視用カメラシステムは、流通小売業、金融機関などの高額商品や現金・有価証券を取り扱う場所や、オフィスビルやマンションなどの安全・安心が求められる場所で広く活用されており、このため基本的機能である録画再生に加え、さらなる高画質、長時間録画、簡易な映像検索や遠隔監視をするためのネットワーク対応など監視用カメラシステムに求める機能は多様化している。
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日立製作所は今回、このようなニーズの多様化に対応するため、「Fine Vision XDシリーズ」を発表し、製品ラインアップを拡充したもの。ネットワークカメラ「DI-CB110(ボックス型)/DI-CD110(ドーム型)」は、撮像素子として小型かつアクセスが速い1.3メガピクセルCCD(Charge Coupled Devices)を採用し、標準的なアナログカメラの約4倍の画素数で被写体をとらえることで、服装や顔などによる人物の識別や、紙幣の種類の判別を可能にしている。
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監視用ハイブリッドレコーダー「DS-JH270(2テラバイト)」と「DS-JH260(1テラバイト)」は、最新の動画圧縮技術であるH.264および大容量HDDを採用し、高画質画像を従来のデジタルレコーダーの約1.5倍となる長時間の録画が行える。また、既設のアナログカメラとメガピクセル対応カメラなどネットワークカメラの同時接続を可能にしたことで、システムコストの低減を図るとともに、カメラ映像の切替えなどをマウスでコントロールできるようにし操作性を高めている。
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また、今回発売する製品から、ネットワーク型監視システムとして日立国際電気と共通のプロトコル(通信規約)を採用しており、ユーザーの多様なニーズに対応したシステム構築を可能にしている。
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新製品の価格及び発売時期は次のとおり。 品名 型式 標準価格(税別) 発売時期 ▽ハイブリッドレコーダー (2テラバイト) DS-JH270 \\1,400,000 7月末発売 ▽ハイブリッドレコーダー (1テラバイト) DS-JH260 \\1,000,000 7月末発売 ▽メガピクセル・ネットワークカメラ (ボックス型) DI-CB110 \\180,000 7月末発売 ▽メガピクセル・ネットワークカメラ (ドーム型) DI-CD110 \\200,000 7月末発売 ▽プログレッシブ・ネットワークカメラ (ボックス型) DI-CB100 \\160,000 年8月末発売 ▽プログレッシブ・ネットワークカメラ (ドーム型) DI-CD100 \\180,000 8月末発売 ▽アナログカメラ駆動ユニット VK-AC955 \\180,000 7月末発売 ▽ネットワーク用ソフトウェア DSHNET7 オープン価格 7月末発売
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なお、「Fine Vision XDシリーズ」は3月3日から東京ビッグサイトで開催される「Security Show 2009」の日立ブースに展示する。
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