SGホールディングスグループの佐川アドバンス(京都市下京区)は8日、アマノ(横浜市)とシステムイオ(東京都港区)と共同で生体認証技術のひとつである3次元顔認証(以下3D顔認証)と勤怠管理を連動させたセキュリティシステム「3D顔認証就業管理システム」を企画・開発し今後、本格販売すると発表した。
|
上場企業を中心に社内整備の対応が義務付けられる日本版SOX法(金融商品取引法)に基づく内部統制の推進、コンプライアンス意識の高まりなど日常業務における個人認証・セキュリティの強化が叫ばれ、企業や各種団体は従業員や作業従事者による不正業務や不法な情報アクセスを防ぐための適正な手段を導入することが求められているが、このような背景を受けて佐川アドバンスは、勤怠管理システム分野で実績があるアマノおよび顔認証システム分野にて実績があるシステムイオと共同で3D顔認証と勤怠管理を連動させたセキュリティシステム「3D顔認証就業管理システム」を企画・開発した。
|
今回、開発された「3D顔認証就業管理システム」は、生体の一部である「顔」をセキュリティ対策のID認証用生体情報として利用すると同時に、「タイムカード」の機能も併せて持たせることで勤怠情報のデジタル管理を可能としたシステム。「3D顔認証就業システム」の仕組みは、赤外線の照射とキャプチャリング(取り込み)を同時に行い、ユーザの顔を3次元データで登録する。このデータは4万ポイントの情報を持ち、顔の形状を100万分の1ミリ単位でテンプレート化しているので双子でも識別可能。また、毎秒30フレームのビデオキャプチャ技術により1秒以下の認証時間を実現している。
|
 3D顔認証就業管理システム 製品設置イメージ |
「3D顔認証就業システム」の特徴は次のとおり。 (1)ICカードなどの発行が不要になることで、カードコストや管理業務などのランニングコストが低減され、カード発行、再発行、消失防止管理、カードデータの管理、セキュリティ対策など人事担当者は煩わしいカード関連業務から解放される。 (2)1つしか無い「顔」を認証に使うことで本人による確実な打刻が実現でき、未登録者や他人の「なりすまし打刻」を防ぐことができる。 (3)「誰がこの施設内にいるのか(在席把握)」が確実、且つ容易に行える。 (4)認証データは個人ID番号と共に打刻データとして就業管理ソフト(別途必要)で管理し、給与管理等の勘定系システムとの連動が可能。
|