松下電器産業 パナソニック システムソリューションズ社は8日、フルIP対応のセキュリティシステム「i-pro(アイプロ)シリーズ」の新製品ラインナップとしてネットワークインターフェースユニット「DG-NT314」を1月15日から発売すると発表した。本体希望小売価格は787,500円、生産台数は年間200台。
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本製品は、昨年2月に発売した「DG-NT304」の機能面を強化したネットワークインターフェースユニットで、新たにAVMD(拡張ビデオモーション検知:Advanced Video Motion Detection)を活用した画像認識機能を搭載し、物理センサーでは検知しにくい不審者検知の精度を向上(4ch中2chに搭載)させ、さらに「DG-NT304」の基本特長である最大4台のアナログカメラ映像をデジタル変換してネットワークに配信する機能でも画質をさらに鮮明にしている。
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主な特長は次のとおり。 (1)画像認識機能の搭載で、不審者検知などに活躍 AVMD(拡張ビデオモーション検知:Advanced Video Motion Detection)は木の揺れなど様々なノイズに影響を受けず、また対象が小さい場合や照明に変化がある場合でも非常に高い精度で人や車を区別して検知できる高性能な画像センシングシステムである。「DG-NT314」はそのAVMDを4Ch中2Chに画像認識機能として搭載。人以外の動くもの(木、枝の揺れや小動物の動きなど)も検知してしまう従来カメラの検知システムで課題になった誤報や検知精度を飛躍的に高めた。
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(2)最大4台のアナログカメラ映像をJPEG/MPEG-4方式でネットワーク配信 最大4台のアナログカメラ映像をデジタル変換し、JPEG/MPEG-4方式でネットワークに配信する。MPEG-4とJPEGのデュアルエンコーデイングが可能で、MPEG-4による動画性の高いモニタリング(VGA 640×480:最大7fps)と、JPEGによる高精細録画(VGA 640×480:最大10fps)の同時運用を実現(4Ch)。また、JPEGのみ、MPEG-4のみの場合はVGA(640×480)で最大30fpsの滑らかな映像をネットワーク出力することが出来る。
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(3)使いやすいシステム構築で、優れた運用性と高い信頼性を実現 接続された最大4台のカメラ映像は、LANあるいはインターネット上のクライアント側パソコンから同時にモニタリングすることが出来る。さらに接続された屋外ハウジング一体型カメラやプリセットコンビネーションカメラのパン/チルト/ズーム/フォーカスといった制御をパソコンから遠隔操作でき、詳細なモニタリングが行える。またSDメモリーカード用スロットを搭載、ネットワークに障害が発生した場合に、配信できなかったデータを自動的にバックアップとして保存する。
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(4)IP統合ネットワークプラットフォーム「シナプスネット」に対応 i-proシリーズは、IP統合ネットワークプラットフォーム「シナプスネット」に対応している。これは松下電器グループが提供している映像監視、情報配信などのAV系システムや情報系システム、生体認証システム、及び防災、照明、空調などの設備系システムを一つのエリア、あるいは施設で連携・統合する構想で、複数地点を結ぶ遠隔監視から大型施設の統合監視まで、用途に応じた一段と高度なセキュリティシステムを実現することが出来る。
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