三菱電機は6日、監視カメラのデジタル方式の新シリーズとして、メガピクセルの高画質監視をアナログシステム並みの低価格で実現した「MELOOKμ(メルックミュー)」シリーズとして3機種、及びレコーダー1機種を来年1月28日から順次発売すると発表した。カメラ3機種には100万画素超のメガピクセルCMOSセンサを搭載し、レコーダーには暗号化記録機能を搭載して機密対策を強化するなど高性能でコストパフォーマンスに優れたシリーズとなっている。
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新発売される新製品の概要は次のとおり。 ・固定カメラ「NC-200」、希望小売価格(税込み):105,000円、発売日:08年1月28日、年間販売台数:20,000台 ・ドームカメラ「NC-2600」、希望小売価格(税込み):136,000円、発売日:08年1月28日、年間販売台数:5,000台 ・レコーダー「NR-2000」、希望小売価格(税込み):840,000円、発売日:08年1月28日、年間販売台数:5,000台 ・旋回カメラ「NC-2700」、希望小売価格(税込み):210,000円、発売日:08年3月1日、年間販売台数:5,000台
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これまで三菱電機では、大規模システム向けに画像の取得から記録までをすべてデジタル信号で行うデジタルCCTVシステム「DIGITAL MELOOK」シリーズを展開してきましたが、近年、流通店舗におけるセキュリティ需要が拡大するなか、コンビニエンスストアなどの小規模店舗向けの映像監視システムには高画質でのリアルタイム監視や、重要な記録データを不正アクセスから防止できる機能を、導入しやすい価格で実現することが求められている。
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そこで同社では今回、中小規模システム向けに高画質のリアルタイム監視と暗号化記録をアナログシステム並みの低価格で実現し、高性能でコストパフォーマンスに優れた新シリーズ「MELOOKμ(メルックミュー)」を発売することにしたものである。
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新製品の特長は次のとおり。 (1)メガピクセルの高画質で、なめらかな動きのリアルタイム監視を実現 メガピクセル(SXVGA 1280×960)の高解像度で、毎秒15コマのなめらかな動きのリアルタイム監視を実現。店舗出入口やATMコーナーにおける人物の人相・服装にとどまらず、これまで困難だった店舗のレジにおける紙幣の種別や商品ラベルも識別できる。
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(2)世界最高水準の暗号アルゴリズム採用による暗号化記録で機密対策を強化(レコーダー)
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個人情報でもある監視カメラ映像の機密対策を強化した。映像データを暗号化してレコーダーに記録でき、第三者による内蔵ハーディスクやコピーメディアなどへの不正アクセスなど情報漏えいのリスクを軽減する。暗号化した記録データはそのままDVDにコピーできるので、データ取り扱い上の安全性も高い。採用した暗号アルゴリズムは世界最高水準の同社MISTY(ミスティー)シリーズの「BROUILLARD(※1)(ブルイヤール)」である。 ※1:同社が開発した共通鍵暗号アルゴリズムMISTYファミリーの1つで、機器への組み込み用途に適している。
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(3)LANケーブルをつなぐだけの簡単工事 カメラとレコーダーをLANケーブルで接続するだけで簡単にセットアップできる。ネットワークカメラ接続の煩わしさの一因であったIPアドレスの設定が不要で、アナログ方式と同様、簡便にシステムを構築できる。カメラの電源はLANケーブルを通してレコーダーから供給するので、カメラの電源工事も不要。 また、HUBやコントローラの機能をレコーダー本体に集約したことでネットワーク機器や制御機器が不要となり、本体と液晶モニタを接続する最小限の配線ですむので省スペース化にも貢献する。
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(4)GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)の採用により、監視モニター面からライブ映像の制御や記録映像の検索・コピーをマウスで簡単に操作できる。
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(5)「マスキング」機能によるプライバシー情報の保護 ATM機の暗証番号操作ボタンなど監視画面上で隠したいエリアをマスキングできる。監視画面であっても秘匿が求められているプライバシー情報や秘密情報を保護できる。
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(6)DIGITALMELOOKの高機能カメラも接続可能 逆光下でも明瞭な画像が得られるスーパー・ファイン・ビュー機能(※2)を搭載した「DIGITALMELOOKシリーズ」のカメラも、VGAモードに設定することでネットワークを経由して接続できる。同社製デジタル式の監視カメラ導入済みのユーザーも既設のカメラを有効活用したシステムを構築することができる。
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