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大日本印刷が静脈認証に新カード
~1枚で指先でも手のひらでもOK~

大日本印刷は、近く指静脈と手のひら静脈の両方の生体認証機能を1枚のカードに搭載した「生体認証ダブル搭載ICキャッシュカード」に対応したICキャッシュカード標準パッケージを発売する。売上目標として、本パッケージに関連し今後3年間で30億円の売上げを見込んでいる。
全国の金融機関はこのところ、キャッシュカードのなりすましによる被害を防ぐために生体認証による本人確認の対策の導入を進めているが、多くの金融機関が指静脈または手のひら静脈のどちらか一方の認証方式を採用しているため、1枚のカードだけでは異なる方式を採用する金融機関のATMで生体認証機能を使用することができない。このため現在、金融機関では、生活者の利便性を高めるために自社とは異なる生体認証方式を採用する金融機関とのATMの相互利用を検討している。
大日本印刷では、この相互利用に向けて両方の生体認証方式に対応した「生体認証ダブル搭載ICキャッシュカード」を06年5月に開発し、これまで約30の金融機関へ納入してきた。今回、生体認証ダブル搭載ICキャッシュカードの発行処理全般を最適な仕様としてパッケージ化することで金融機関が短期間かつ低コストで導入できるようにした。
生体認証ダブル搭載ICキャッシュカード標準パッケージの概要は次のとおり。
(1)パッケージ利用によるメリット
 生体認証機能を搭載したICキャッシュカードの発行には全国銀行協会のICキャッシュカード標準アプリケーションの理解をはじめ、ICカードの種類や機能、発行用データ授受システム、発行システム、暗号鍵管理システムなど検討事項や開発事項が多く、初期費用の他、最低でも1年の準備期間が必要とされている。この標準パッケージを利用すれば、発行までの準備期間を7ヶ月に短縮でき、発行に必要な初期費用を従来の半分程度にコストダウンすることができる。
(2)標準化項目
・ICカードの種類と機能
・データ授受システムとフォーマット
・発行システムと運用方法
・暗号鍵生成システムと運用方法、管理方法
・各種印刷物(台紙、封筒など)
・基本作業とスケジュール
(3)対象のカードについて
生体認証機能を2種類搭載するためには、マルチアプリケーションカードで容量が大きいICチップが必要となり、コストアップが課題となっていた。大日本印刷では低価格のマルチアプリケーションカードとして、Java CardTM「DNP Standard-J AxV4」と、MULTOSTM「DNP Standard-M 4.218a」を用意した。


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