Secure-japan
header


診断
犯罪事例
セキュリティ情報
このサイトについて
  

アイリスオーヤマが防犯用品市場に参入
~「安くて手軽」をウリにシェア40%目指す~

生活用品メーカーのアイリスオーヤマ(宮城県仙台市)は、家庭用の防犯用品の市場に本格参入する。第1弾製品として6月25日にセンサーと警報装置などをセットにした「侵入者検知システム」を全国のホームセンターやスーパーマーケットで発売する。同社は06年からシャープからOEM供給を受けて同様の製品を販売したが、今回は自社開発品。製造は中国メーカーに委託し主要部品のセンサーも同メーカーから供給を受ける。
同社によると、自社で運営する通信販売用WWWサイトの会員を対象にしたアンケートで「空き巣や強盗の対策をしたいが、警備会社のサービスが高価、設置が面倒などの理由で対策を講じていない人が多いことがわかった」という。このため、「安価で設置が容易な製品を用意すれば潜在需要は掘り起こせる」とし、防犯用品市場に打って出ることにしたもの。
同社の推計では家庭用の防犯用品の国内市場規模は現在80億円程度で、年率5~10%の成長が続いているという。同社は10年に市場シェア40%の獲得を目指すとしている。
今回売り出すシステムは、室内に取り付ける熱センサー(焦電型赤外線センサー)と窓などに取り付ける振動センサー、電話機とモジュラー・ジャックの間に接続する警報/通報装置本体、リモコンから構成されている。
熱センサーは、室温と侵入者の温度差を検知し、異常が見つかれば本体に信号を送るというもの。振動センサーは、窓ガラスが割られたり開けられた場合に本体に信号を送る。本体は、センサーから信号を受け取ると85dB(上位機種では90dB)の警報音を鳴らすとともに、予め登録した通報先(携帯電話や固定電話)に自動発信する。
通報を受けた電話では、室内の音を聞いて状況を確認したり、警報/通報装置本体を通じて侵入者に対して威嚇発声ができる。警備会社のように専門のスタッフが駆けつけるようなサービスは用意していないが、「通報すれば警察が出動してくれる。同社の問い合わせに対して警察当局から、「異常事態にはすみやかに対応するとのコメントが得られた」という。
小電力セキュリティシステムの無線局を使うため、取り付けが容易なことをウリにする。本体は電話機にモジュラー回線で接続。熱センサーは両面テープとネジで、振動センサーは両面テープで設置する。
価格は2万6,000円~6万4,000円(同梱するセンサーの個数や警報音量などによる)。同社では、「センサー、アラームと個々にみれば類似製品は多々あるが、複数種のセンサーと警報/通報システムをセットにした製品は当社が初めて」だとしている。同社によると、既発売の他社製品を組み合わせて同等の機能を得ようとすると価格は20万円ほどになるはずだ」とし、設置しやすさと値頃感で拡販を狙う。販売目標は発売3ヶ月で1万5,000セット。


footer