日立製作所 都市開発システムグループと日立ビルシステムは30日、児童が通学路上で不審者に遭遇した場合などの緊急事態発生時に学校などに緊急通報ができる通学路セキュリティシステムを開発し、日立ビルシステムの学校向けセキュリティシステム「学校みはり番」の新サービスとして6月1日から全国の学校向けに発売すると発表した。
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本システムは、各児童が小型の緊急通報端末を所持し、万一の場合に端末のストラップを引くだけで学校など事前に設定した一次連絡先に緊急通報が発信される。通報を受信後にインターネット上の専用ホームページにアクセスすることで通報場所を確認することができる。
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さらに、通報の確実性を向上させるために日立ビルシステムのカスタマーセンターがバックアップ受信のサービスを提供する。これは一次連絡先に対して通報の受信確認を行い、受信確認ができなかった場合には別に指定された二次連絡先(学校で契約している警備会社など)に対して緊急通報の発生、通報者の学年や氏名、通報場所の住所などの必要情報を通知するサービス。
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学校においては、学校内への不審者侵入時に職員室へ緊急通報できる「学校みはり番」の校内緊急通報システムと連動させて、大型LEDによる警報表示器に通報を表示することができる。その他、曜日や時間帯によって二次連絡先を変更することも可能で、放課後や休校日などにおいても通報の確実性が向上する。
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本システムの主な特長は次のとおり。 (1)緊急通報により児童の安全確保をサポート ・各児童が緊急通報端末を所持し、不審者に遭遇した場合などに学校などの一次連絡先に直接通報するとともに、万一に備えて日立ビルシステムのカスタマーセンターで緊急通報をバックアップ受信して、学校で契約した警備会社などの二次連絡先に通報者の学年氏名、通報場所の住所などを通知する。 ・緊急通報端末は、児童が持ち運びしやすい小型サイズ(35×58×14mm、重さ約31g)で、端末のストラップを引くだけで通報ができるため、低学年の児童でも容易に扱える。 ・校内緊急通報システムと連動して、緊急事態の発生を職員室などに設置する警報表示器に表示する。
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(2)日立ビルシステムのカスタマーセンターによる24時間365日のバックアップ ・二次連絡先は曜日や時間に応じた設定が可能で、放課後や休校日などにおいても通信の確実性が向上できる。
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(3)全国の学校で大規模な設備投資を行わずに導入可能 ・緊急通報端末の通信には、利用可能地域が広い公衆PHS回線を使用するため、全国の学校で利用できる。 ・卒業や入学に伴う登録情報の変更などの運用管理は、日立ビルシステムのカスタマーセンターがサポートする。
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