コニカミノルタは、監視カメラ市場に参入する。早ければ年内にも、自社開発の画像処理基板一体型のネットワークカメラを量産化、画像監視システムとして売り出す計画だ。 |
同カメラは信号処理基板を内蔵しながらも、装置の厚さが62ミリ、重量250グラムと業界最高レベルの小型軽量化を実現。威圧感を与えない外観が特徴で、当初、保育園や病院などの監視向けに拡販する。 |
光学系で2倍、ソフト操作と合わせて4倍とズーム機能が充実。ガラスマイクロレンズにより、画質の鮮明度が高い。また、業界で初めて、ズーム時のレンズ駆動に圧電素子製アクチュエーターを採用、モーター駆動に比べて大幅な小型化を実現した。 |
圧電素子は、電圧をかけると伸び縮みする特殊な素材。同社では、圧電素子を渦巻き状に加工することで、駆動距離の拡大に成功した。 |
カメラの本体にはLAN(構内情報通信網)用の端子があり、ネットワーク環境に簡単に接続できる。インターネットに接続し、パソコンや携帯電話の画面で遠隔監視することも可能だ。 基板に、各種インテリジェント機能を保有、動体を検知してから録画を開始する「トリガー機能」なども搭載している。 |
カメラの本体価格は10万円以下に設定、将来的に年間5万台程度を販売したい考えで、現在、具体的な事業戦略を詰めている。生産は、国内協力会社の製造拠点を活用する方針だ。 |