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監視カメラ映像から異常行動を検知する画期的システム
~ベンチャーの㈱エーディエスが開発、JR柏駅前で運用開始~

平成15年7月に設立されたばかりのベンチャー・㈱エーディエス(千葉県柏市、後藤秀樹社長)が、街頭に設置された監視カメラの映像から人の異常行動を検出するという画期的なシステムを開発した。3月末からJR柏駅(千葉県)東口のダブルデッキ(サンサン広場)に初めて1台が設置され、運用が始まっている。
人の異常行動を検知するシステムの基本は、人が普通に通りを歩いたり会話をしたりする「正常な行動」を学習して数値化し、これらの正常な行動の分布から外れる「人が倒れた」「けんか」「ひったくり」「傷害事件」などがあると、異常行動として検出するというもの。独立行政法人「産業技術総合研究所」(茨城県つくば市)の技術指導を受けて同社が開発した。
運用開始から1ヶ月でこうした異常行動は検出されていないが、見つかった場合はカメラや映像を管理している柏駅周辺防犯推進協会が警察などに通報することにしている。
今のところ、異常行動を検出しても自動的に通報する仕組みにはなっていないが、将来的には、アラームやメールなどで異常の発生を広く知らせることも技術的には可能としている。
昨年11月、ダブルデッキ上で巨大なキャンバスに1ヶ月かけて絵を描くイベントがあった際、いたずらされないよう実験的に1ヶ月間、監視カメラが新設された。この時、千葉県の補助金を受けてシステムの実験が行われ製品化にめどがついた。特殊なカメラは必要なく、情報処理の負荷も大きくないため、通常のパソコンでも利用できるという。
同社では、カスタマーのニーズに合わせてシステムアップするとしている。


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