松下電器産業 パナソニック システムソリューションズ社は26日、虹彩認証カメラ「BM-ET200」と、管理ソフト「BM-ES200」を07年1月9日から発売すると発表した。虹彩認証カメラは、誤認識率120万分の1以下で、約0.3秒(従来比3倍)の高速認証を実現している。本体希望小売価格は315,000円で、年間2,000本の生産予定。管理ソフトの希望小売価格は168,000円で、年間400本の生産予定。
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近年のセキュリティ意識の高まりに伴い、人の体の一部を使って本人確認をするバイオメトリクス(生体認証)機器の需要が拡大しているが、その一方で機器導入に際して運用コストの高さや登録・認証時の煩雑さがより一層の普及への課題となっている。
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虹彩認証カメラ「BM-ET200」は、こういった課題を解決するために導入にかかる費用の低減を図ると同時に、認証スピード、運用性、システム構成の柔軟性といった観点からトータルコストの低減を実現した。同社では、様々なバイオメトリクス(生体認証)方式の中で、特に高い他人受入率120万分の1以下の精度はそのままに、小規模から大規模までの幅広い用途に入退室管理システムを提供することができるとしている。
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主な特長は次のとおり。 1.約0.3秒(同社従来比3倍)の高速認証を実現 虹彩認証カメラは、利用者がカメラ内蔵のミラー(鏡)を見ると、内蔵カメラが眼を自動的に認識し撮影(キャプチャー)を行う。「BM-ET200」では、同社独自の高速キャプチャーエンジンを搭載し、キャプチャーからデータ照合、認証までの時間がわずか約0.3秒という高速認証を実現した(当社従来比3倍)。これにより、見たときには認証完了する環境を提供し、利用者のストレスを低減する。
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2.スムーズな認証を実現する優れたユーザーインターフェイス(UI) BM-ET200は、内蔵ミラーをシングルミラー方式からダブルミラー方式に変更し、両目の位置合わせが容易で、見る位置がより分かりやすくなった。さらに、利用者とカメラ間の前後距離については、カメラ内蔵の距離インジケーターと音声ガイドで誘導し、利用者が目と耳で直感的に距離を掴めるようにした。これらにより、高速キャプチャー技術と併せ、頻繁に人の出入りがある場所でも煩わしさのないスピーディーな認証を可能にした。
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3.小規模から大規模まで、柔軟なシステム構成が可能 BM-ET200は、「スタンドアローンモード」「ネットワークモード」という2つの動作モードを搭載している。スタンドアローンモードは、カメラ本体に内蔵された50人分のライセンスを利用することで、パソコン無しでも運用が可能なモード。シンプルなシステム構築が可能なため、小規模オフィスや店舗などでも容易に導入することができる。 ネットワークモードは、別売の管理ソフト「BM-ES200」を用いて、カメラ最大256台、ユーザー最大10,025人を管理することができるモードである。同社従来品の「BM-ET330」との共存も可能で、既存システムからの拡張にも対応している。導入コストを低減しながら大規模システムを構築することができる。
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