三菱電機は27日、監視用のDVR(デジタルレコーダー)「D\'recoシリーズ」のオプションとして、監視カメラで撮影しているリアルタイム画像の中から、特定の人物を短時間で検出する「三菱デジタルレコーダー用パソコン再生・通信ソフトウエア DX-PC55EXP」を来年3月25日から発売すると発表した。1カメラ入力対応で、リアルタイム人物顔認証機能、人物顔検索、人物行動検索機能を搭載。WindowsXP/2000対応。希望小売価格(税込)は63万円。月産本数は25本を予定している。
|
金融機関や流通店舗、駅構内および公共施設などにおけるセキュリティ需要が拡大しているなか、映像監視システムにはリアルタイムに特定人物を検出する機能が求められている。また、費用を削減するため、より少ない監視要員での効率的な運用も重要視されている。同社は、監視カメラで撮影した画像を記録するデジタルレコーダー「DX-TL4000/5000シリーズ」用に記録画像から生成した顔サムネールを活用して特定の人物を検索できるデジタルレコーダー用パソコン再生・通信ソフトウエア「DX-PC55PRO」を別売オプション品として販売してきた。
|
今回の新製品「DX-PC55EXP」は、記録後の画像だけでなく監視中のリアルタイム画像からも特定人物を登録した顔のデータベースと比較しながら検出する機能を追加したもの。リアルタイム顔認証機能を利用した記録や警報動作により、少ない監視要員での効率的な運用をサポートする。
|
新製品の特長は次のとおり。 (1)顔認証機能でリアルタイムに特定人物を検出、監視業務の効率を大幅に向上 従来の顔検索の対象は、デジタルレコーダーに保存した記録画像に限られていたが、新開発の画像処理アルゴリズムにより、監視中の画像を対象としたリアルタイムな人物検出が可能になった。 本ソフトでは、監視対象画像から顔認証機能で人物の顔部分を抽出し、あらかじめ登録した顔のデータベースと照合する。該当者を検出した時点で自動的に記録を開始したり、デジタルレコーダー経由で外部警報機器を鳴動させて監視要員に伝えたりするなど高性能かつ効率的な運用が可能。顔のデータベースは最大1,000人まで登録できる。
|
(2)コピーデータからの検索にも対応 デジタルレコーダーに保存した記録画像をDVDやCDにコピーし、本ソフトをインストールしたパソコンで検索が可能。支店などで記録した監視画像のコピーを本店のPCで検索することなどが可能。
|
(3)既設システムにも簡単に導入可能 既に同社製デジタルレコーダーを使っているお客はパソコンに本ソフトをインストールするだけで簡単にリアルタイム検出機能を導入することができる。ただし、通信機能を有する同社製デジタルレコーダー「D\'recoシリーズ」に限られる。
|