松下電器産業 パナソニック システムソリューションズ社は20日、フルIP対応のセキュリティシステム「i-pro(アイプロ)シリーズ」のラインナップとしてスーパーダイナミックIII方式を採用したパン/チルト/ズーム一体型のプリセットコンビネーションネットワークカメラ「DG-NS202」(168,000円)を今月27日から、ネットワークDVR(ディスクレコーダー)「DG-ND200」(365,400円)を11月30日から新発売すると発表した。また、同じくフルIP対応のMPEG4/JPEG方式の「ネットワークインターフェイスユニット」ならびに固定ドームネットワークカメラシリーズを開発中で、順次発売していくことを明らかにした。
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i-proシリーズは、同社が監視カメラシステム事業で培ってきた独自の画像処理、画像圧縮・伝送技術を活かし、運用コストの低減といったフルIPシステムの利点を活かしながら、IPネットワーク上でもセキュリティ用途にふさわしい高画質・高信頼性を実現したラインナップで、松下電器グループのIP統合ネットワークプラットフォーム「シナプスネット」に対応し、複数地点を結ぶ遠隔監視から大型施設の統合監視まで多様化するセキュリティシステムへのニーズに柔軟に応えるもの。
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◇ネットワークカメラ「DG-NS202」新製品「DG-NS202」は、スーパーダイナミックIII方式(i-proシリーズとして初搭載の機能)、プログレッシブ出力の採用で高感度、高精細画像を実現。また画像バックアップ機能や堅牢メカニズムなどの信頼性も徹底追求し、監視のための機能を凝縮したコンパクトなネットワークカメラである。既に発売されているBOX型カメラ2機種と合わせて、さらに多彩なシステム構築が可能となる。22倍ズームレンズを搭載。年間20000台の生産を予定している。
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「DG-NS202」の主な特長は次のとおり。(1)セキュリティ用途に応える高画質・高信頼性・高機能 同社独自のカメラ技術「スーパーダイナミックIII方式」をi-proシリーズで初めて採用。128倍のダイナミックレンジと0.7lxの最低照度を実現し、照度差の激しい場所でもクリアな画像を実現する。さらに、プログレッシブ出力により静止物体と動く物体の両方を美しく撮影することができ、鮮明な画像でモニタリングや事後検証が可能。また、22倍の高倍率ズームと、最大300度/秒の高速旋回、高耐久設計パン・チルトメカニズムにより、見たい場所を素早く、的確に捉えて、長時間安定した監視が行える。 そのほか、簡易自動追従機能、オートパン機能、プライバシーゾーン機能(最大8ヶ所)、プリセットシーケンス機能(最大64ヶ所)、カメラの周囲を一目で確認できるマップショット機能など、従来の同社製監視カメラが搭載してきた便利な機能を継承している。
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(2)さまざまな監視用途・形態に柔軟に対応する工事性と運用性 従来の吊り下げ設置に加え、卓上置きにも対応し、場所を選ばない設置が可能。オプションのドームカバー付き金具を用いれば、直付け、埋め込み、壁面取り付けが可能。カメラが撮影している方向を隠すと同時に、カメラカメラの向きを変えるなどのいたずら防止にも効果を発揮する。また、電源・映像・音声の伝送がケーブル1本で可能なPoE受電方式を採用し、優れた工事性を実現。表示ソフトの自動インストール機能やIPネットワークDVR「DG-ND200」と組み合わせて使用した場合のIPアドレス自動設定機能など各種設定の省力化も図っている。 運用時は、MPEG4/JPEG双方の画像圧縮方式に対応するデュアルエンコーディングが可能で、MPEG4での高速動画と、JPEGでの高精細映像を両立。たとえば、リアルタイムでのモニタリング時はMPEG4、高画質での映像記録にはJPEGといったように、用途に応じた使い分けができる。また、音声入出力機能搭載(トランシーバー方式)により、カメラ周辺の音声モニタリングに加え、遠隔地に音声を送信することも可能。さらにSDメモリーカード用スロットを搭載しており、ネットワーク障害時の自動データバックアップに加え、直接マニュアル録画することもできる。
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(3)IP統合ネットワークプラットフォーム「シナプスネット」に対応i-proシリーズは、IP統合ネットワークフォーム「シナプスネット」に対応している。これは松下電器グループが提供している映像漢詩、情報配信などのAV系システムを、一つのエリアあるいは施設で連携・統合する構想で、複数地点を結ぶ遠隔監視から大型施設の統合監視まで、用途に応じた一段と高度なセキュリティシステムの構築を実現する。
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◇ネットワークDVR「DG-ND200」新製品のネットワークDVR「DG-ND200」は、特に店舗、金融機関、事務所などの小規模施設向けネットワークDVRとして開発されたもので、最大接続カメラ台数は16台。最大HDD容量は240GB。年間5000台の生産を予定している。
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「DG-ND200」の主な特長は次のとおり。(1)最大16台のネットワークカメラ映像を高画質で記録 最大16台のネットワークカメラを接続することができ、従来システムで必要だったAD/DA(アナログ/デジタル)変換を経ずに、ネットワークカメラからのデジタル信号をダイレクトにHDDに記録するため、距離延長などによる画像劣化が少なく、証拠性に優れた高画質映像を実現する。HDDは2台まで搭載でき、最大240GBのシステム構築が可能である。
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(2)優れた設置性と運用性で、柔軟で安心感のあるシステムを実現 i-proシリーズのネットワークカメラ対応IPアドレス自動設定機能を搭載しており、設置工事の省力化を図っている。運用面では、MPEG4/JPEGの両フォーマットに対応し、ネットワーク環境や監視用途に応じて柔軟に使い分けることができる。また、耐衝撃性リムーバブルHDD(別売:リムーバブルHDD 120GB/最大2台)を採用し、録画を継続しながらHDDの交換も可能(2台のHDDで運用時)。取り出したHDDは、別の「DG-ND200」で再生・記録が可能。1台のHDDが破損した場合も、記録データの再生と復元が可能なミラーリング機能を搭載(2台のHDDで運用時)。
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(3)IP統合ネットワークプラットフォーム「シナプスネット」に対応i-proシリーズは、IP統合ネットワークフォーム「シナプスネット」に対応している。これは松下電器グループが提供している映像漢詩、情報配信などのAV系システムを、一つのエリアあるいは施設で連携・統合する構想で、複数地点を結ぶ遠隔監視から大型施設の統合監視まで、用途に応じた一段と高度なセキュリティシステムの構築を実現する。
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※i-pro(アイプロ)シリーズは、「IP Network」と「Intelligence」と「professional」を融合するという意味のパナソニック システムソリューションズ社のIP映像セキュリティコンポーネントのシリーズ名。
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※シナプスネット(Sinapse-Net)(Symphonic IP Network Architecture for People\'s Safety & Ecology)は、ネットワーク上の各コンポーネントがつながり、多様に連携するための情報のやり取りを共通化させるプラットフォーム。概念的に神経細胞間の情報のやり取りの接合部(Synapse:結合)に似ていることにちなみ命名され、ユーザーニーズにマッチしながら進化・発展し続ける意味も込められている。
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