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顔認証と指透過認証を一体化させた複合生体認証装置
~三菱電機が「顔・指認証装置」を10月2日から発売~

三菱電機は28日、顔認証と指透過認証(指組織内部の指紋情報を光学的に非接触で検出する生体認証)を組み合わせた「三菱 顔・指認証装置」を10月2日から新発売すると発表した。主な用途は入退室管理で、価格(税抜き)は85万円から。ただし、価格には取付・調整工事は含んでいない。また別途管理パソコンが必要。販売目標数は年間200セット。本製品は「CEATEC JAPAN 2006」(10月3日~7日:幕張メッセ)に出展される。
このところ社会的な危機管理意識の高まりにより生体認証を適用した入退室管理の需要が拡大しているが、中でも個人の顔を識別して認証する顔認証は指や手を装置にかざすといった動作が不要で、手荷物を持っている場合でも使いやすいなど利便性に優れている。しかし、一般に認証結果が顔の表情や明るさなどの外的要因に左右されやすく、他の生体認証に比べて精度が低いという問題がある。そこで同社は、顔認証の利便性を活かしつつ安全性を強化した認証装置として、独自に開発した「画像処理アルゴリズム」(04年に開発したベストショット顔画像記録技術)を用いた顔認証技術と05年に世界で初めて製品化に成功した指透過認証技術を組み合わせ認証精度の向上に成功し発売することにしたもの。
新製品の特長は次のとおり。
1.顔認証の利便性と指透過認証の安全性を一体化
 一般に照合レベルを厳しくすると他人の入室を誤って許可する率は減るが、登録者本人が拒否される率は増える。そこで、顔認証と指透過認証の2つの生体認証技術を1つの装置に組み込むことにより、顔認証の照合レベルを厳しくして拒否された人のみ指透過認証を行うなど顔認証の利便性を活かしつつ安全性に優れた入退室管理の構築を可能にした。本方式では、怪我の治療(眼帯や絆創膏)などにより顔認証、指透過認証単独では認証できない状況でも複合させることにより安定した認証ができる。
2.独自の顔認証技術で認証精度を向上
 露出補正などの自動補正機能を持った内蔵カメラで撮影した画像から最も映りのよい顔画像部分だけを自動的に選択する同社独自の「画像処理アルゴリズム」を採用した。認証精度が向上するとともに履歴としての画像データをより少ない容量で記録できる。また本機は従来、入退室の人物画像記録のために設置していた監視カメラとしても活用できる。
3.セキュリティレベルや用途に応じた認証方法を選択可能
 顔認証、指透過認証のいずれか単独での認証のほか、セキュリティレベルが高く、特に安全性が求められる個所では顔認証と指透過認証の両方での認証をもって入室を許可するなどさまざまな設定が選択できる。


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