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セコムが「ATM盗撮被害防止サービス」を発売

セコムは、今年1月から販売中のATMの盗撮を防御する「盗撮防止カバー」に加え、新たに盗撮電波を監視し、盗撮があった場合、セコムの画像センターで確実にATMの盗撮画像を確認できる「ATM盗撮被害防止サービス」を開発し、今月15日から販売を開始した。今回の「ATM盗撮被害防止サービス」は、わが国で初めて盗撮を素早く検知すると、ATMの利用客に盗撮を知らせ利用中止を促すとともに、監視カメラの録画から取り付け行為の画像を確認し、盗撮画像から盗撮器位置の割り出しを遠隔地から短時間で行えるサービスである。
近年、ATM利用客のキャッシュカード番号・暗証番号の情報取得を目的として、ATMの操作画面とカード挿入口を撮影できる“無線画像伝送機能付き小型カメラ”を取り付けた盗撮が横行し、これで知り得た情報からキャッシュカードを偽造することで、不正に預金が引き出される犯行が社会問題化している。
セコムでは、そのような新たな手口を横行させないため、操作画面やカード挿入口の撮影を防御する「盗撮防止カバー」をいち早く商品化している。「盗撮防止カバー」は、設置数の多いATMに対し低コストでキャッシュカード関連情報の盗撮を防御できるという非常に大きなメリットがあるが、盗撮行為自体を即座に発見したいという要望には十分に応えられない弱点があり、今回発売した「ATM盗撮被害防止サービス」の開発に取り組んできた。
盗撮は通常、ATMに無線式小型カメラを取り付け、周辺で犯罪者が受信器を持ち映像を録画して盗撮が行われるが、その電波を監視することで盗撮の発見は可能である。しかし、世の中には盗撮の電波以外にも、無線LAN、携帯電話、テレビ・ラジオ放送電波、タクシーの業務用無線などの合法な電波や、電子機器が発するノイズ電波、国内非適合無線機などの違法な電波とさまざまな電波があふれており、従来の電波強度から割り出す方法では誤報が多発する欠点がある。
今回、セコムでは、氾濫する電波の中から画像特有の信号を抽出する技術を用い、画像電波のみを検出。さらにその画像を通信回線でセコムの画像センターに送信し、ATMの撮影画像を画像センター側で確認することで、ATM盗撮行為のみを確実に検知することができる「ATM盗撮検知システム」を開発した。このシステムにより、カメラを仕掛けて10分程度の録画で退散するような短時間犯行に対しても、いち早く異常を捉え、撮影されている画像自体を確認することで取り付け位置を素早く割り出すことが可能となった。
今回の「ATM盗撮被害防止サービス」は、この「ATM盗撮検知システム」と、店舗内監視カメラと接続することで、セコムの画像センターから、店舗内監視カメラで盗撮ATM利用のお客を確認した場合には、音声で緊急対処員到着まで使用を控えるよう注意喚起したり、遠隔制御機能付き監視カメラ録画装置により不審者の行動記録確認を行うことで、盗撮からカード情報の流出を確実に防ぎ、犯罪の早期解決、拡大防止への貢献を可能とした。
「ATM盗撮被害防止サービス」の概要は次のとおり。
(1)ATM周囲の電波を常時監視
(2)無線電波の中に画像信号を検出した場合、セコムの画像センターへ盗撮異常信号と盗撮画像 を合わせて送信
(3)セコムの緊急対処員に該当のATMに急行を指示するとともに、金融機関に連絡。セコムの 画像センターでは盗撮されている画像から取り付け位置を想定し、短時間での盗撮カメラ発見 を支援
(4)店舗内監視カメラと接続することで、セコムの画像センターから店舗内の状況を確認し、利 用客がいる場合には店舗内スピーカーを使って緊急対処員が到着するまでATMの利用を中止 するよう注意を喚起することも可能
(5)セコムの遠隔制御機能付き監視カメラ録画装置と組み合せることで、セコムの画像センター から録画装置に記録された過去の監視画像を遠隔確認し、不審者の存在を画像検索することも 可能


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