“え~、そうなんですか?!”と多くの人が驚くのが“万引きを感知できない”防犯 ラベルの存在。この事実を知らされないまま万引き防止装置を導入している店舗が多 いと思うが、この最大弱点を㈱三宅(本社・広島市、セキュリティ事業部・東京都新 宿区、電話:03-3207-7420)が解決し、新しい防犯ラベル「ダイカットセキュリティ ラベル」として新発売した。
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同社は、万引き防止装置の中でも代表的な「電波式」を製造・販売しているが、防犯 ゲートも防犯ラベルもすべて自社生産。その電波式に共通した最大弱点は、水分に弱 いこと。防犯ラベルを手で覆って防犯ゲートの間を通られると感知することが出来な かった。これを知っている常習の万引き犯は、防犯ラベルが貼られている商品を手で 覆ったり、脇の下に挟んで通り抜ける手口で万引きを繰り返していた。
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この最大弱点の解決がメーカーの最大責務だった。解決したのが㈱三宅というわけで ある。特殊な回路設計によるダイカット方式で、従来よりはるかに水分に強い新防犯 ラベルに成功した。手で覆うことは勿論、脇の下に挟んでもしっかりと感知すること が出来る。同社は、世界特許を取り全地球的に販売することを目指している。
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外観的には、市場に出回っている従来品の電波式防犯ラベルと変わらないが、世界初 といえる 「窓付き防犯ラベル」も売り出す。また、書店での用途を考えた「コミッ クラベル」も用意している。「窓付き防犯ラベル」は、中央に窓があり、そのため商 品情報が隠されることがない。
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書店においては、万引きされることが多いコミック本、写真集はわざわざビニール袋 に入れ、さらに防犯ラベルを貼付した書籍スリップ様式(補充カード、注文カード)状 の小紙を内部に封入するのが一般的だが、防犯ラベルを貼付した書籍スリップ様式の ものは1枚20~25円程度もしていて書店の負担が大きい。
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「コミックラベル」は、これも世界で初めてといえるもので、コミック本の裏表紙や ページなどの間に貼り付けて何回も張り替えることが出来る。価格は通常の電波式防 犯ラベルと変わらない(1枚3~5円程度)。この「コミックラベル」は、もちろん化粧 品だとか他の商品に用いることが出来る。
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同社は、先に世界初となる超小型監視カメラを内蔵した防犯ゲートを日米同時に新発 売したが、この超小型監視カメラ内蔵の防犯ゲートと、新防犯ラベル「ダイカットセ キュリティラベル」、書店においては「コミックラベル」を組み合わせれば最強の万 引き防止システムを実現することが出来る。
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さらに、この超小型監視カメラ内蔵の防犯ゲートには「人数カウンター(ピープルカ ウンター)」を付加することも出来るので、これをPOSレジに連動させれば、万引 き防止だけでなく、時々刻々の入店客の出入りと売上げデータを把握することも出 来、最強の経営管理の武器となる。
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なお、万引き防止装置はアメリカからの輸入販売が主流だが、㈱三宅は数少ない自社 生産派で、創業は大正6年。手縫針の専業メーカーとして創業、昭和47年からは流通 業界向けの値札製造を開始、その後10年間で印刷業へと事業転換に成功。現在は、 バーコード、データキャリアを中心とした情報媒体のシステムメーカーとして日本国 内にとどまらず、海外企業との提携を推進するなどグローバルな展開を図っている。
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