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三菱電機が広域侵入検知システムを発売
~侵入者の位置を±5mの精度で特定~

三菱電機は、敷地の境界や建物の周囲など最長600mの距離を1台のセンサー装置でカバーし、侵入者の位置を±5mの精度で特定できる広域侵入検知システム「MELWATCH(メルウォッチ)」12日から発売する。600mにわたる区間で侵入者の位置を±5mの精度で検知できる性能は世界最高水準。価格は1,700万円 (検知距離600mシステムの基本構成=センサー装置×1、侵入検知端末×1、センサーケーブル×600m、工事費除く)。初年度の販売目標は30セット。
国内外における犯罪、テロ活動の増加に伴って電力や通信、運輸などの社会インフラ関連施設のみならず、工場やビル、学校などの一般施設においてもセキュリティ強化の意識が高くなっているが、これら施設への侵入監視にはこれまで主に赤外線センサーやカメラが用いられてきた。しかし、多数のユニットが必要なうえ、飛来物(木の葉、ごみなど)や植栽の動きによる誤検知が発生しやすいとか、夜間や雨天時には視認性が低下するなどの問題があった。
新製品は、地面に平行に設置した2本のセンサーケーブルに電流を流し、ケーブル間に形成した微弱な電界が人の侵入によって乱れることを応用した新しい方式の侵入検知システムである。
1台のセンサー装置で最長600mの境界を監視できるうえ、誤検知が少なく、夜間や雨天時にも検知性能は落ちない。また、赤外線センサーやカメラ監視と異なり、地形の起伏や曲がりに応じて設置することができる。形成する電界強度は非常に微弱なため、電波法で定められた無線局免許を取得する必要もない。
同社は、高性能かつ導入が容易で扱いやすいといった本システムの特長を生かし、空港、港湾、発電所、浄水場をはじめ、学校、美術館、一般の工場、果樹園など幅広い施設に向けて販売していく。
新製品の特長は次のとおり。
1.長距離検知を実現、複雑な地形にも対応
1台のセンサー装置で最長600mの距離にわたる侵入を検知することが可能。センサー装置を複数連結させることにより、それ以上の距離にも対応可能。赤外線センサーの場合には監視する区間は直線で、かつ見通しがよくなくてはならないが、新製品は地面にセンサーケーブルが敷設できる場所であれば土地の高低、曲線にも柔軟に対応できる。
2.侵入者の位置を精度よく特定
検知した侵入者の位置をおよそ±5m(センサーケーブルの長さ方向)の精度で特定することができる。さらに可動式カメラと連携させれば、侵入者の映像をピンポイントで捉えることも可能である。
3.誤検知が少ない
木の葉やごみなどの飛来物、犬や猫などの小動物が侵入しても電界の乱れが少ないので誤検知件数が赤外線センサーに比べて大幅に低減される。


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