ALSOK(綜合警備保障)は22日、金融機関のATM(現金自動預払機)コーナーに仕掛けられた盗撮カメラや異物を検知できるようにするセキュリティサービス、「ATMコーナー盗撮カメラ画像巡回システム」を開発したと発表した。今月から横浜銀行で運用を始めており、すでに有人店舗や無人店舗のATMコーナーのうち200ヶ所に設置、9月までには約530ヶ所すべてに導入するという。ALSOKはこのシステムを他の金融機関にも展開する。
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金融機関では、ATMに無線式の小型カメラを設置して利用者の暗証番号やカード番号を盗撮し、不正出金する犯罪が起こっている。ALSOKではこうした犯罪防止のため、「ATMコーナー盗撮カメラ画像巡回システム」を開発したもの。
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横浜銀行ATMコーナーと横浜銀行自動機サービスセンター、ALSOKコスモ指令センターの間を大容量高速回線で結んだセキュリティーシステムを構築。警備員が常駐しているようにATMコーナーを画像で確認できる。
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遠隔画像ネットワークシステムを活用し、盗撮する無線式の小型カメラから出る電波や、異物の設置を検知する機能を保有。電波や異物を検知すると、横浜銀行とALSOKに連絡が行く仕組みとなっている。ALSOKではATMコーナーの様子を画像で確認し、異常があれば横浜銀行に状況を報告。要請があれば警備員が出向いて現場を確認、警察や関係先に通報する。
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システムは、日常の利用客からの問い合わせにも活用可能で、現場を映したリアルタイムの画像で操作方法を確認しながら、利用客にきめ細かい対応を行える。
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