東京ビッグサイトで13日~17日まで第34回国際ホテル・レストラン・ショーが開かれていたが、ここに東芝テックが、小売業や飲食店が待ち望んでいたPOSレジ回り不正監視システムを公開していた。システム名は「Visual POS Monitoring System(ジャーナル連動映像映像検索システム)」。POSレジ回りでは、従業員による現金抜き取りやスキャン抜けといった内引きなどの犯罪行為や、買い物客との間で預かり金のトラブルなどがあり、すでに欧米では数十年前からこれを監視・チェックするシステムを多くの店舗が導入しているが、日本では行われてこなかった。
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そのため一部の監視カメラメーカー、DVRメーカーなどが同様のものを開発しようとPOSレジメーカーにプロトコルの開示を依頼していたが、協力を得ることは出来なかった。今、国内で提供できるPOSレジ回り不正監視システムでは、犯意を持ったキャッシャーがキャンセルボタンを押した場合、精算の履歴を残すことが出来なく、それによりキャッシャーは現金を、キャッシャーとグルの仲間は商品をお金を払わずにレジを通過することができる。これはレシートの出力データを利用しているためである。
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ところが東芝テックが公開していたのは、ジャーナルのテキストデータと録画データがリンクされており、キャンセルボタンを押しても全ての履歴が残せ、見たい場面の映像を素早く簡単に再生することができる。これによって内引きを発見することができ、また買い物客との預かり金のトラブルが発生したときに映像を検索・再生することで解決することができる。
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店舗の付近で凶悪事件が起きた場合には、商品名で検索して凶器の購入者を特定することができ、犯人検挙に貢献することができる。そのほか、ライブ映像は最大16分割のマルチ画面で各カメラからの生映像を確認することができ、現場をリアルタイムで把握することができ、オプションのマイクで注意をうながすこともできる。とくに、“読み上げ登録”を推奨している店舗では、音声でキャッシャーの励行度を確認することもできる。
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周辺機器としてネットワークビデオボックス(1Ch/4Ch)、固定ドームカメラ、BOX型固定カメラ、ミニ固定カメラ、オプションとして音声マイク、マイクアンプ、スピーカーが用意されている。
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現在のところ、量販店向けとしてM‐7000M/ST3、T3.1、WX-88T3、T3.1、飲食店向けとしてFSworksに対応している。
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