三菱電機株は、入退室管理機能や画像監視機能、防犯センサー監視機能などを1つのシステムで統合管理するビルセキュリティシステムにおいて、小規模から大規模まで柔軟にシステムを構築でき、規模拡張も容易な「三菱統合ビルセキュリティシステムMELSAFETY-G」を4月3日から発売する。主な構成機器は、センター装置、制御盤、非接触カードリーダー、指透過認証装置。参考価格は18、410,000円(IDカード1,000枚、非接触カードリーダー60台、制御盤15台、センター装置1式の場合。設計費、工事費除く)。 |
社会的に危機管理意識が高まり、入退室管理を中心にセキュリティシステムの需要が拡大している。特に、オフィスや工場・研究所などでは、導入済みの小規模なシステムを段階的に拡張する事例が急増しており、業務を停止させることなく規模や機能を段階的に拡張できるソリューションが求められている。 |
同社は今回、これまで培ってきた統合ビルセキュリティシステム技術をもとに、規模や用途に応じて柔軟に拡張できる「三菱統合ビルセキュリティシステム」を発売することにしたもの。 |
新製品の特長は次のとおり。 |
(1)小規模から大規模まで、柔軟なシステム構築が可能。規模・機能の拡張も容易 |
今回、システムアーキテクチャ(システム基本構造)を一新したことにより、数扉から1,000扉程度まで、規模や用途に応じた柔軟なシステム構築を可能にした。導入後でもセンター装置や制御盤を替えることなく規模や機能を拡張できるので、将来を見据えたスモールスタートが可能。 |
管理対象範囲は入退室管理、画像監視、センサー監視といった代表的な物理セキュリティに加え、人事サーバーなどと個人認証データを共有し、パソコンやコピー機の使用を制限する情報セキュリティとの連動インターフェースを実装することもできる。 |
このほか車輌ナンバー読取装置や外周監視装置(赤外線センサーやフェンスセンサー)など高度な監視システムとの連動も可能。 |
(2)認証端末のラインアップ拡充により、さまざまなシーンでの認証をサポート |
入退室時の認証は、非接触ICカードや指紋照合で行うのが一般的だが、今回新たにカードを持たない来訪者を画像と通話で確認できる「カメラインターホン付きカードリーダー」、簡易防水機能をもった「防滴カードリーダー」、濡れた指でも認証できる「指透過認証装置」など、認証端末のラインアップを拡充した。さまざまなシーンに応じ、最適な認証方法を選択できる。 |
(3)マネジメント機能の強化により、高度な運用管理が可能 |
同一人が連続して入室または退室するなど手順が不正と考えられる場合に警報を出力する「アンチパスバック」や、重要区画に1人が単独で入室するのを制限する「2人照合」など、高度な入退室管理を実現した。在室者の人数確認や、在室者の有無による入室権限の変更(制限)、入室者の顔画像記録・履歴検索などのマネジメント機能を大幅に強化し、効率的で高度な運用管理が可能。 |