三菱電機は、監視カメラシステムの画像記録装置として業界最高クラスの毎秒240コマの高レート記録を実現し、DVD/CDに簡単コピーもできる「三菱デジタルレコーダーDX-TL4500」を3月20日から発売する。カメラ入力は16Chで、内蔵ハードディスクは500GB。サイズは約425(W)×133(H)×375(D)mm。希望小売価格(税込)は997,500円。月産300台を予定している。なお、別売りの増設ハードディスクユニットDX-ZD5(800GB)を最大6台接続し5.3TBまで拡張可能である。 |
小売業界や金融機関などにおけるセキュリティ需要が拡大しているが、映像監視システムでは画像の長時間連続記録・保存に加えて、監視中のリアルタイム画像と記録画像の高画質化や重要な記録データを簡単に他のメディアにコピーしたいという要求が高まっている。また、小売業界など費用削減意識の高い市場からは、コストパフォーマンスも重要視されている。 |
同社では、このニーズを踏まえて今回、デジタルレコーダーの中で幅広く普及しているミドルクラス機DX-TL3000の後継機として、従来を下回る価格で高機能を実現したDX-TL4500を発売することにしたもの。 |
新製品の特長は次のとおり。 |
1.JPEG2000採用により、高画質・長時間記録を実現 |
高い圧縮効率の画像圧縮方式 |
JPEG2000により、従来比で1.2倍の長時間連続記録と、高画質画像を実現した。監視対象人物の挙動などをきめ細かく解析できる。※JPEG2000は、01年1月に規格化された画像圧縮方式。同じ圧縮率なら従来のJPEGよりも高画質で高品質な画像が得られる。高圧縮率(低画質)のJPEGで保存したときに目立つ格子状のノイズや波紋状のノイズがJPEG2000では発生しない。 |
2.書き込みドライブ内蔵により、DVDおよびCDへのコピーが容易 |
書き込み型DVD/CDドライブ内蔵により、事件発生時の現場の画像などハードディスクの記録データを簡単にDVDやCDにコピーできる。コピーの際、専用の簡易ビューワも一緒にコピーされるため、コピー済みのDVD-R/CD-Rメディアをパソコンに挿入するだけで記録画像の再生が可能。また、上位機DX-TL5000の画像処理を流用したことにより、DVD/CDドライブ内蔵など高機能でありながら従来機を下回る価格を実現した。 |
3.業界最高クラスの最大毎秒240コマの高速記録により、撮り逃がしの無い監視を実現 |
最大で業界最高クラスとなる毎秒240コマの画像を記録できる。最大16台のカメラを同時接続でき、各カメラの画像を毎秒15コマで記録できる。さらに通常記録、アラーム記録設定を各カメラそれぞれ独立して設定できるため用途に応じた柔軟な運用が可能。 |
4.業界最高クラスの毎秒960コマの高速表示で完全リアルタイム監視を実現 |
16台分のカメラ画像を16分割した画面上にすべて毎秒60コマでリアルタイム表示する。16画面分、毎秒960コマの高速表示は業界最高クラス。スムーズな動きのリアルタイム画像を表示でき、監視対象となる人物の瞬時の動きも見逃さない。 |
5.GUI導入による操作性の向上 |
メニュー表示にGUI(Graphical User Interface)を採用し、本体前面キーでメニューを簡単に操作できる。USBマウスを接続すれば、パソコンと同様の感覚で各種メニュー設定を行うことが可能。 |
6.2系統の完全独立型映像出力端子により効率的な監視・検索環境を実現 |
モニター2台を接続でき、それぞれのモニターにはリアルタイム映像と再生映像を組み合わせて分割表示できる。例えば、監視映像を検索する際、時刻が不明な場合にも、再スタート時刻を2パターン指定し、同時にそれぞれの映像を再生できるので、検索に要する時間の短縮にも貢献する。 |
7.ネットワーク経由で複数のレコーダーを一括監視できるマルチレコーダー機能 |
ネットワーク通信を可能にするWebサーバー機能と、同梱のPC再生・通信ソフトウェア「DX-PC55」のマルチレコーダー機能により、複数の異なるタイプの通信機能付同社製レコーダーで記録した監視画像をLAN・インターネット経由で1つのパソコン画面上に表示・再生できる。音声の伝送も可能としたので、画像と音声によるリアルタイム監視を実現した。 |
また、記録画像のパソコン転送、遠隔からのレコーダー制御や設定変更、機器異常時の指定メールアドレス自動送信など、監視システムの一括管理が可能で、設置する店舗・オーナーの事情に応じた柔軟なシステムが構築できる。 |
8.別売ソフトにより、顔検索・行動検索が可能 |
別売のパソコン再生・通信ソフト「DX-PC55PRO」を使用して、記録画像から.人物の顔部分のみを抽出し、サムネール表示できる。あらかじめ作成した顔画像リストと照合して特定人物を抽出し、当該人物を記録した画像を検索・表示させることが可能。また、記録画像から人物や車などの動きを解析し、行動パターンの軌跡を表示する。その軌跡から不審人物を特定し、その人物を撮影した記録画像を検索することが可能。 |
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