パナソニック コミュニケーションズは、PTZ(パン・チルト・ズーム)タイプのネットワークカメラで、イーサネットケーブルを介して電力の供給を可能にするPoEの規格(IEEE802.3af)に準拠したPoE受電部を業界で初めて内蔵したネットワークカメラ「BB-HCE481」(希望小売価格:168,000円)を06年1月13日から新発売する。月産1,000台を見込んでいる。 |
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本製品は、PoE受電部を内蔵しているので本製品と市販のPoE給電装置をイーサネットケーブルで接続することで、設置場所に電源コンセントがなくてもイーサネットケーブルから電力の供給を受けることができる。また、本製品は、オートフォーカス21倍光学ズーム機能と高速で広角度のパン・チルト機構を搭載して、広い範囲を詳細にモニタリングすることができる。加えて、音声の双方向通信機能(トランシーバー式)を搭載しており、パソコン側からネットワークカメラ側に対して音声を送信することもできる。 |
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同社は、01年10月からネットワークカメラを発売し、これまでPTZ機能搭載モデルや屋外設置可能な防水タイプのほか、無線LAN機能搭載タイプなど様々なタイプのネットワークカメラを提供してきている。また、昨年8月には世界初のIPv6対応ネットワークカメラを発売するなど様々なユーザーニーズに対応してきている。このような中、ユーザーからは天井などにネットワークカメラを設置する際、電源コンセントの場所を気にすることなく簡単に設置したいとの要望が多く寄せられていた。 |
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このような要望に対応して、イーサネットケーブルを介して電力の供給を可能にするPoEの規格(IEEE802.3af)に準拠したPoE受電部を本体に内蔵したネットワークカメラ「BB-HCE481」を開発したもの。PTZタイプのネットワークカメラでPoE受電部内蔵は、業界で初めて。また、本製品は、オートフォーカス21倍光学ズーム機能や高速・広角度のパン・チルト機構の搭載のほか、音声の双方向通信機能(トランシーバー方式) も搭載するなど、あらゆるシーンで便利に活用できる高機能のネットワークカメラである。 |
主な主な特長は次のとおり。 |
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(1) 業界初、PTZ(パン・チルト・ズーム)タイプのネットワークカメラでPoE受電部を内蔵 |
本製品は、PTZタイプのネットワークカメラとしては業界で初めて(注1)、イーサネットケーブルを介して電力の供給を可能にするPoEの規格(IEEE802.3af)に準拠したPoE受電部を内蔵している。これにより、例えば天井など設置場所の近くに電源コンセントがない場合でも、市販のPoE給電装置と本製品をイーサネットケーブルで接続するだけで電力の供給ができるので、ネットワークカメラを設置する際、新規に電源コンセントの設置工事をする必要がない。このため、設置のための工事費が削減できる。 |
また、本製品はPoE受電部を本体に内蔵しているので、ACアダプターや外付けのPoE受電アダプターをネットワークカメラの周りに設置する必要がなく、省スペースで配線もすっきりと美観を損なうことなく設置することができる。加えて、最大100メートル離れた場所のPoE給電装置から受電ができるので設置の自由度が格段に向上している。 |
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(2) オートフォーカス21倍光学ズーム機能&高速・広角度のパン・チルト機構搭載 |
本製品は、オートフォーカス21倍光学ズーム機能を搭載しているので、これにより例えば、21倍光学ズーム機能を利用して約13メートル離れたところにあるA2サイズのポスターをパソコンのモニタリング画面全体に映して鮮明な画像でモニタリングすることができる。加えて、本製品は、デジタルズーム2倍にも対応しているので、光学ズームと合わせて最大42倍のズームで被写体をモニタリングすることもできる。 |
また、本製品は、パン(水平方向)最大350度、チルト(上下方向)最大210度(注5)の広角度のパン・チルト機構を搭載している。このため、パン・チルトの回転角度とレンズの画角を合わせて、パンは最大360度、卓上設置時のチルトは最大158度、天井設置時のチルトは最大128 度となり、広い範囲をモニタリングすることができる。さらに、パン回転速度は最大300度/秒、チルト回転速度は最大200度/秒の高速パン・チルト機構を搭載しているので動きのある被写体に合わせて素早くカメラのレンズの向きを変えることができる。 |
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(3) 音声の双方向通信機能(トランシーバー方式)を搭載 |
本製品は、音声の双方向通信機能(トランシーバー方式)を搭載しているので市販の外付けマイクと市販のアンプ内蔵スピーカーを利用することにより、カメラとカメラ画像をモニタリングしているパソコンの間で、音声の双方向通信(トランシーバー方式)を行うことができる。 |
これにより、ネットワークカメラを設置している場所の画像と音声をパソコン側からモニタリングするという使い方に加え、パソコン側からカメラ側に対しても声をかけることができる。例えば、作業をしている従業員に、呼びかけて指示することなどができる。また、音声の送信と受信の切り替えはパソコンからの操作によって簡単に行うことができる。 |
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(4) SDメモリーカードに録画可能 |
本製品は、SDメモリーカードスロットを搭載しているので、別の場所にあるパソコンにネットワーク経由で録画しなくても、SDメモリーカード(注6)に本製品による撮影画像を最大30枚/秒(320×240、160×120ドット)で、直接録画することができる。 |
例えば、22GBのSDメモリーカードを使用すれば約11.5万枚分の撮影画像を録画することができるので、タイマーでの録画設定の撮影間隔を1分おきに設定した場合、約80日分の画像を時系列的に録画するなどの活用ができる。また、市販のスイッチと組み合わせたアラーム検知による録画設定を行えば、照明の点灯やドアの開閉などのタイミングでSDメモリーカードに直接録画することができる。 |
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(5) 38万画素カラーCCDイメージセンサーを搭載 |
本製品は、有効画素数38万画素の高精細カラーCCDイメージセンサーを搭載しているので高画質な画像の撮影ができる。加えて、38万画素カラーCCDイメージセンサーの性能を最大限に生かすために、「オートフォーカス」、「オートホワイトバランス」などの充実した自動画質制御機能を搭載している。これにより、明るさにむらのある室内の各所を撮影するような場合でも、素早く自動的に適切な画質に切り替えることができる。 |
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(6) IPv4/IPv6デュアルスタック対応ネットワークカメラ |
本製品は、インターネットのIPv4プロトコルに加え、次世代プロトコルであるIPv6にも対応している。このため、現段階ではIPv4で使用して、将来IPv6を使用する場合にも容易に移行が可能。また、このIPv6対応により、潤沢なグローバルアドレスやIPsecの標準搭載によるセキュリティの向上といったIPv6のメリットを享受することができる。 |
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(7) アナログビデオ出力対応 |
本製品はAV端子を備えているので、本製品とモニターテレビを付属の映像/音声コードで接続することにより、モニターテレビで画像の確認(注10)をしたり、ビデオに録画をしたりすることができる。 |
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(8) カメラコントロール機能 |
本製品は、高速で広角度のパン・チルト機構を搭載しているので、パソコンや携帯電話(注11) からカメラの撮影する向きを素早く変えることができる。また、クリック&センタリング機能(注12)やプリセット機能(注13)などさまざまなコントロール機能を搭載しているので、直接カメラをコントロールして、見たい位置の画像を素早く、より簡単にモニタリングすることができる。 |
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(9) 「エコリーフ環境ラベル」を取得し、環境情報を公開 |
同社は、本製品において(社)産業環境管理協会(以下JEMAI)が運営する「エコリーフ環境ラベル」を取得し、その内容をJEMAIのホームページにて公開した。エコリーフ環境ラベルとは、製品の資源採取から製造、物流、使用、廃棄・リサイクルまでの全ライフサイクルにわたる定量的環境情報をLCA(ライフサイクルアセスメント)手法に基づいて機種単位で開示するもの。これは、JEMAIが認証するものでISO(国際標準化機構)で規定しているタイプIII環境ラベルに該当するもの。 |
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