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大日本印刷が監視カメラ等への組込み用途向けMPEG-4カメラボードを開発

大日本印刷は20日、画像圧縮・補正機能を搭載したMPEG-4カメラボード「CB4100C」を開発したと発表した。来年1月から販売を開始する予定。価格はロット100個の場合、32,000円。電機メーカー、カメラメーカー、画像・通信機器開発メーカーなどに販売を行い、平成18年度で2億円の売上を見込んでいる。またCB4100Cの発売に先行し画像補正IC単体および同ICの評価ボードの販売も計画している。今年11月からサンプル出荷を開始し、来年1月から量産を開始する予定。サンプル価格は、画像補正IC単体が3,000円、評価ボードが5万円を予定している。
CB4100Cは、縦60ミリ×横70ミリの小型ボード上に、同社オリジナルのMPEG-4圧縮伸張モジュールと画像補正IC、SDカードソケット、LANコネクタなどを実装したもの。ネットワークカメラシステム、監視カメラ、車載カメラなど各種映像機器への組み込み用途向けとして開発され、外部カメラから入力された映像を自然で見やすい画像に補正し、音声とともにMPEG-4フォーマットに圧縮し、小容量の映像ファイルとしてボード上のSDメモリカードに記録する。
ここ数年、ネットワークカメラシステムは、遠隔監視、無人観測システムなど様々な場面で利用され、タクシーやトラックなどでの車載カメラの利用も増加しているが、いずれの場合も逆光や夜間など悪条件の撮影もあり、画像内に黒つぶれや白とびを生じるケースがあり課題となっていた。
本製品は、画像を圧縮・記録する前段階で、ボード上の画像補正ICが画像内の黒つぶれ、白とび部分のコントラストを適切に補正し、全体を自然で見やすい映像に補正して記録する。本製品をネットワークカメラシステム、監視カメラ、車載カメラなどに組み込むことで、従来問題とされていた照明条件の悪さに起因する映像品質低下を解消することができるという。
本製品の画像補正ICは、英国のアピカル・リミテッド(本社:英国・ロンドン以下:アピカル)が開発した、デジタル画像のコントラストをリアルタイムに補正する技術を採用したもので、この画像補正技術はこれまでデジタルカメラなどにソフトウェアとして採用されており、高い評価を得ている。本製品は、当ソフトウェアをASIC(特定用途向けIC)化して搭載しているため、静止画はもちろん動画のリアルタイムな画像補正が可能である。
本製品の機能は次のとおり。
(1)入力された映像と音声をMPEG-4フォーマットに圧縮し、小容量の映像ファイルとしてボード上のSDメモリカードに記録。この時、画像内の黒つぶれ、白とびをリアルタイムに補正し、自然で見やすい画像として記録。
(2)ネットワーク通信機能を搭載しており、ネットワークに接続されたパソコンに対し、映像のリアルタイム配信、ならびにSDメモリカードに記録された映像ファイルの配信が可能。
(3)Webサーバ機能を搭載しており、Webブラウザを使った動画像再生や各種設定及びSDメモリカードへのアクセス(映像ファイルの追加や削除)が可能。
(4)外部センサからの信号を契機とした自動記録が可能(イベント発生の20秒前からの映像記録保存が可能)。また、これに伴う自動Eメール通知が可能。
(5)撮影した映像への時刻情報の記録が可能。
(6)接続したカメラのパン/チルト制御が可能。
(7)専用アプリケーションにより、最大カメラ4台の同時画面表示が可能。


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