三菱電機は、監視カメラシステムの画像記録装置として、業界最大容量となる1.6テラバイト(TB)のハードディスク搭載による長時間連続記録と、スムーズな動きのリアルタイム画像表示を実現したデジタルレコーダー「DX-TL5500」を9月13日から発売する。映像入力は16Chで、価格は168万円。サイズは約425(W)×185(H)×390(D)mm、月産100台を予定している。 |
三菱電機が本製品を発売するのは、昨今、金融機関や流通大型店舗、駅構内および公共施設などにおけるセキュリティ需要が拡大するなか、監視システムには画像の長時間連続記録・保存に加えて、監視中のリアルタイム画像と記録画像の高画質化が求められるようになり、そのためにこうしたニーズに対応するため、業界最大容量となる1.6TBのハードディスク内蔵と、高い圧縮効率を有するJPEG2000の採用により、長時間連続記録とスムーズな動きのリアルタイム監視、高画質の記録画像を兼ね備えたデジタルレコーダーの最上位機種を発売することにしたもの。なお、JPEG2000とは、2001年1月に規格化された画像圧縮方式で、同じ圧縮率なら従来のJPEGよりも高画質で高品質な画像が得られる。高圧縮率(低画質)のJPEGで保存したときに目立つ格子状のノイズや波紋状のノイズがJPEG2000では発生しない。 |
新製品の特長は次のとおり。 |
(1)業界最大容量1.6TBハードディスクとJPEG2000採用による高画質・長時間記録を実現 |
業界最大容量の1.6TBハードディスク内蔵による従来比2倍以上(同社製「DX-TL5000」(750GB)との比較。記録容量は2.1倍)の長時間連続記録と、高い圧縮効率の画像圧縮方式 JPEG2000の採用による高画質画像を実現した。監視対象人物の表情や挙動などをきめ細かく解析することができる。また別売りの増設ハードディスクユニットX-ZD5(800GB)を最大6台まで接続でき、合計6.4TBまで拡張できる。 |
(2)ネットワーク経由で複数のレコーダーを一括監視できるマルチレコーダー機能 |
ネットワーク通信を可能にするWebサーバー機能と、同梱のPC通信・再生ソフトウエア「DX‐PC55」のマルチレコーダー機能により、複数の異なるタイプの同社製レコーダーをLAN・インターネット経由で接続し、1つのパソコン画面上にこれら複数のレコーダーの監視画像を表示・再生できる。音声の伝送も可能としたので、画像と音声によるリアルタイム監視を実現した。 |
また、記録画像のパソコン転送、遠隔からのレコーダー制御や設定変更、機器異常時の指定メールアドレス自動送信など監視システムの一括管理が可能で、設置する店舗などの事情に応じた柔軟なシステムが構築できる。 |
(3)業界最高クラスの毎秒960コマの高速表示で完全リアルタイム監視を実現 |
速表毎秒60コマの映像入力、16台分の画像を16分割した画面上にすべて毎秒60コマでリアルタイム表示。16画面分、毎秒960コマの高示は業界最高クラス。スムーズな動きのリアルタイム画像を表示することができ、監視対象となる人物の瞬時の動きも見逃さない。 |
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