大日本印刷(本社:東京)は、MPEG-4モジュールを搭載した小型カメラボード「CB4100B」を今月31日から新発売する。標準価格は30,000円。カメラメーカ、システムメーカ、セキュリティ機器メーカに販促を行い、平成17年度で5万セットの販売を目標としている。 |
本製品は、縦65mm×横75mmサイズの小型ボード上に子会社のディー・ティー・サーキットテクノロジー(本社:埼玉県上福岡市)と共同で開発したMPEG-4圧縮伸張モジュール、SDカードソケット、LANコネクタなどを実装したもので、ネットワークカメラシステムや各種映像機器に組み込むことができる。 |
04年10月にサンプル出荷を開始した「CB4100A」の量産品で今回、新たに追加した機能として、ネットワーク設定が簡便になったほかイベント発生時20秒前にさかのぼって記録できる機能に加え、イベント発生後の記録時間をSDカードの記録容量内で自由に設定できる。また、環境に配慮した鉛フリー対応や耐振動性も向上させた改良バージョンとなっている。 |
ネットワークカメラシステムは、インターネットや社内LANを利用して、離れた場所の映像をリアルタイムに閲覧することができるシステムであり、遠隔監視システム、ライブ映像の配信、セキュリティシステムなどの用途での利用拡大が期待されており、商業施設、チェーン店舗、警備会社、工場ライン、マンション、駐車場、ペットショップ、ペットホテル、学校、幼稚園、保育園、観光地など様々な業界で導入が始まっている。ネットワークカメラ関連機器も含め、150億円市場に成長しており、更なる新システム開発、新製品開発による普及が見込まれている。 |
本製品は、組み込み用途向けであり、既存の監視カメラシステムなどにも機能付加が容易で、システム開発にかかるコストを低く抑えられる。またMPEG-4圧縮を行うため、映像ファイルサイズが小さくなり、ADSLによるデータ通信であっても複数箇所に対して映像が送れる。このため、電話線と通常のNTSCカメラさえあれば、新たなネットワークインフラを導入する必要がない。 |
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本製品の機能は次のとおり。 |
1)MPEG-4画像圧縮技術によるカメラ映像及び音声の圧縮、小容量の映像ファイルとしてボード上のSDメモリカードに記録が可能。 |
2)ネットワーク通信機能により、ネットワーク上のパソコンへのリアルタイム映像配信とSDメモリカード内の記録された映像ファイルの配信が可能。 |
3)Webサーバ機能による汎用のPCブラウザを使った動画像再生や各種設定及びSDメモリカードへのアクセス(映像ファイルの追加や削除)が可能。 |
4)外部センサからの信号を契機とした自動記録と、それに伴う自動Eメール通知が可能。(イベント発生時の20秒前からの映像記録保存が可能) |
5)撮影した映像への時刻情報の記録が可能。 |
6)接続したカメラのパン/チルト制御が可能。 |
7)専用アプリケーションにより、最大カメラ4台の同時画面表示が可能。 |