シャープは25日、世界で初めてICAO(国際民間航空機関)仕様に準拠した大容量(512kバイト)で、高速かつ非接触通信機能を実現した電子パスポート用ICモジュールを開発し、このほどオーストラリア政府・外務貿易省(通称DFAT)の実証実験用電子パスポートに採用されたと発表した。 |
パスポートは、偽造の防止や個人認証の的確化、迅速化を図るため電子化への流れが国際的に急速に高まっており、オーストラリア政府は世界に先駆け10月から電子パスポートの実証実験を開始した。 |
同社は、フラッシュメモリで培った独自技術を駆使し、電子パスポートの標準化を進めているICAO仕様に準拠した電子パスポート用ICモジュールを開発したが、これがオーストラリア政府に認められ電子パスポートへの採用が決定されたもの。 |
主な仕様は次のとおり。 |
1)ICAO仕様及びISO 14443 Type Bに準拠した非接触通信タイプのICモジュール |
2)大容量512kバイトのフラッシュメモリを採用 |
3)トップクラスの高速処理時間を実現(424kbps):標準的パスポートデータの高速処理及び呼び出し時間が1秒以内(ICAO仕様は2秒以内) |