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仙台ニコンが高精度非球面レンズの金型を開発

精密機械メーカーの仙台ニコン(宮城県名取市)は、このほど東北大大学院工学研究科の厨川(くりやがわ)常元教授と共同開発したガラス製非球面レンズの研削技術を応用し、設計値の誤差をプラスマイナス100ナノメートル以内(1ナノメートルは10億分の1メートル)に収められる金型の開発に成功した。誤差を従来の半分以下に収め、高精度レンズの生産が可能になった。
非球面レンズは球面レンズと異なり、焦点が1つで画像のゆがみがないため、デジタルカメラのほか、高級監視カメラ、携帯電話やDVDの読み取り装置、内視鏡など幅広い分野で需要が急速に高まっている。製造メーカーは高精度非球面レンズの量産技術確立を急いでおり、仙台ニコンの金型技術に注目している。
同社によると、映像の高画質化を競うデジタルカメラの製造メーカーなどからすでに多くの引き合いがきているという。本格出荷の準備に入っており、「研削技術を実用化した例は国内で少なく、高品質を訴えてシェアを広げたい」としている。
新しい研削法は、レンズ面を磨く際のダイヤモンド粒子の動きをシミュレーションする東北大の「ナノトポグラフィー創成理論」を活用した。ダイヤモンド粒子とレンズを同一方向に回転させる「パラレル研削加工法」を採用し、表面の粗さを抑えることに成功、従来の設計段階の誤差を大幅に縮小することができた。


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