四国化成工業は、近年重要視される各種公共施設の保安対策として防犯センサーのついた大型フェンスや引き戸の販売を開始した。米中枢同時テロを契機に改正された海上人命安全条約(ソーラス条約)が今年7月に発効したのにあわせ、外国船が寄港する港湾施設をはじめ、学校や工場にも販路を開拓し、安心できる環境づくりに寄与する。 |
ソーラス条約は、フェンスや監視カメラの設置など保安対策を義務付けており、同社はセキュリティ度を強化した商品ができれば、新たな需要が見込めると判断。電子機器メーカーとタイアップして昨年4月から準備を進めてきた。 |
新製品の大きさは、一番高いもので3.0メートルあり、従来製品より最大約1.8メートル高くした。上部に付けたワイヤのセンサーに荷重を掛けたり、赤外線センサーを遮ったりすると警報装置が作動する。光や音を出すほか、「侵入者あり」の情報を携帯電話やEメールで知らせる。 |
特別な仕掛けにより、侵入個所が特定できるほか、誤作動が少ないのが特徴である。有刺鉄線などを後付けすることもできる。 |
初年度の売り上げ目標は約5億円。同社は、門扉などの景観エクステリア部門は高い評価を得ており新商品を加えて一層の進展を図りたいとしている。 |