総合通信機器販売・ソフトウェアの開発と販売を行っているエフティコミュニケーションズは、このほどインターネット網・PHS網のどちらからでも遠隔操作が可能な超高性能赤外線学習機能付き小型ズーム監視カメラ(以下インテリジェントIPカメラ)を開発、近く発売する。 |
従来のWebカメラでは、パン・チルト・ズーム機能が付いたもので標準希望小売価格が10万円以上と高価なものが中心であるが、今回販売を開始するインテリジェントIPカメラは、3万円前後と圧倒的に割安であるだけでなく、昨今普及率が急激に伸びているADSLや光ファイバーをはじめとするブロードバンド回線を利用したインターネット網やPHS網利用して、利用者のPCや携帯電話からの遠隔操作・監視が可能である。 |
また、このインテリジェントIPカメラに市販の人感センサーや温度センサーをはじめとする顧客の用途に合わせた様々なセンサーなどを接続すれば、センサーが作動したときに同商品が自動的に離れたところにいる前もって決めておいたユーザーの携帯電話へメールを配信し、メールを受信したその利用者は、携帯電話からカメラに直接にアクセスし実際にパン・チルト機能での遠隔操作によりカメラを動かし、ズームで確認することができる。 |
PCからは同社連結子会社でインターネットサービスプロバイダ事業者であるアイエフネットのDDNSサーバー・画像変換サーバーを活用し動画による同様の確認が可能である。 |
さらに、このインテリジェントIPカメラは、赤外線学習機能をもっており、本製品が設置されている近くのテレビやエアコンなど(一般的に赤外線リモコンのある商材)のON/OFFを遠く離れた所からPCや手持ちの携帯電話でインターネット網・携帯網を通して操作することができる。(例えば、帰宅途中で手持ちの携帯電話で自宅のエアコンをONにすることも可能)まさにユビキタスを実現できる商材である。 |
本製品は、中小企業並びに個人事業主をメインターゲットとした廉価な監視カメラとしてだけではなく、過疎地や交通の便の悪い無医村などの地方自治体もターゲットとした介護関連商材としても活用が可能である。 |
現在、携帯電話でも動画で確認のできるFOMA対応バージョンも開発中で、付随する追加サービスとして、セキュリティ警備会社のアライアンスによる訪問確認サービスも提供する予定である。 |
また、岩崎通信機との合弁会社でISP事業を行うアイエフネットのFTPサーバーを活用したカメラ画像保存サービスも提供する予定である。 |
同社では、本製品の投入により、初年度約30億円の売上(5割の利益率を維持)を見込んでいる。携帯電話でも動画で確認の出来るFOMA対応バージョンなどを将来投入することにより、本製品を簡易セキュリティ販売の突破口とし、今後の本格的な関連製品・サービスの開発・販売により3年後には150億円の売上を目指すことにしている。 |
本製品の販売戦略として、同社では、次のような販売戦略を立て、既存の販売網を効率よく活用すると同時に、新規の販売網を確立し、多くの利用者の獲得を目指すことにしている。 |
(1)情報通信サービス関連事業において |
中小企業ならびに個人事業主をメインターゲットとした情報通信サービス関連事業において、IP電話商品・ビジネスホン・ファクシミリ・複合機・セキュリティ商品・PC周辺機器などとのセット販売を開始する。 |
(2)移動通信サービス関連事業 |
携帯電話のショップ展開を行なっている移動通信サービス関連事業においては、来店したお客に、携帯及び同商材に組み入れ可能なPHSとのセット販売を開始する。また、外販営業も同時に強化する。 |
(3)インターネットサービス関連事業 |
ISP事業の他にエフティグループが行っているホームページ作成支援サービスとのセット販売を開始する。 |
(4)代理店開拓 |
本製品専門の代理店の開拓を行う。 |