パナソニック コミュニケーションは28日、インターネットのIPv4プロトコルに加え、世界で初めて次世代のプロトコルであるIPv6に対応したネットワークカメラ「BB-HCM311」(本体希望小売価格:69,800円)を8月3日から発売すると発表した。月産2,000台を予定している。 |
本製品は、IPv6に対応したほか、IPv4接続時には音声の双方向通信(トランシーバー方式)を行うことができる。この音声の双方向通信機能を新たに追加したことにより、ネットワークカメラが設置してある場所の画像と音声のモニタリングだけでなく、モニタリングしているパソコン側からネットワークカメラが設置してある場所側に対して音声を送信することができる。 |
また、CCDイメージセンサーの採用や、カラーナイトビューモードへの対応などで画像表現力の強化を図り、同社の従来機種と比べ、よりきれいで鮮明な画像をモニタリングすることができる。 |
本製品の特長は次のとおり。 |
1.世界初のIPv6対応ネットワークカメラ |
本製品は、インターネットのIPv4プロトコルに加え、ネットワークカメラの製品としては世界で初めて次世代プロトコルであるIPv6に対応しているので、現段階ではIPv4で使用して、将来的にIPv6にスムーズに移行できる。 |
また、IPv6対応により、潤沢なグローバルアドレス、IPsecの標準搭載によるセキュリティの向上といったIPv6のメリットを享受することができる。 |
なお、本製品は、IPv6を搭載した製品の適合性や相互接続性のテストに合格したものだけに与えられる全世界共通のロゴマークである「IPv6 Ready Logo」を取得している。 |
2.音声の双方向通信機能(トランシーバー方式)を搭載(IPv4時のみ) |
本製品は、音声の双方向通信(トランシーバー方式)機能を搭載している。このため、カメラ内蔵のマイクと市販のスピーカーを利用することにより、カメラとカメラ画像をモニタリングしているパソコン間で、IPv4接続時には音声の双方向通信(トランシーバー方式)を行うことができる。 |
これにより、ネットワークカメラを設置している場所の画像と音声をモニタリングするという使い方に加え、パソコン側からカメラ側に対しても音声を送信して声をかけることができる。また、音声の送信と受信の切り替えは、パソコンからの操作によって簡単に行うことができる。 |
例えば、下記のようなさまざまな場面や場所でネットワークカメラを幅広く活用できる。 |
○店舗経営者が遠隔地の店舗の様子を見て、従業員に連絡や指示をする。 ○留守宅内のペットに呼びかけて、様子を確認する。 ○本社の朝会での社長の話を、支社へ中継をする。(音声片方向で使用) |
3.CCDセンサー採用などによる画像表現力の強化 |
本製品は、同社の従来機種に対し、画像表現力を強化している。このため従来に比べ、より鮮明で動画に近いスムーズなモニタリングなどができる。 |
・イメージセンサーをCMOSからCCDへ変更し、よりシャープな画像表現を実現 ・カラーナイトビューモード対応により、最低照度を10ルクスから0.2ルクスへ改良し、より薄暗い場所でも撮影が可能 ・画像更新速度(最大)を15枚/秒から30枚/秒へ改良し、より動画に近いスムーズな画像表現を実現 |
4.充実したカメラコントロール機能 |
本製品は、パン、チルトとも最大80度/秒の回転速度に対応した高速パン・チルト機構を採用している。同社の従来機種の回転速度(最大21度/秒)から大幅に改善た。このため、パソコンや携帯電話からカメラの撮影する向きをより素早く変えることができる。 |
また、アラームポジション機能により、市販の外付けセンサー反応時、指定したポジションにカメラの撮影する向きを自動的に向けることもできる。加えて、次のようなさまざまなコントロール機能を搭載しているので、直接カメラをコントロールして見たい位置の画像をすばやく、より簡単にモニタリングすることができる。 |
○クリック&センタリング機能=カメラ画像のなかで中心にしたいポイントをマウスでクリックすることで、そのポイントを画像の中心にすることができる。 ○プリセット機能=事前にカメラの向きを設定しておくことができる。これにより、ワンタッチで設定した向きの画像を見ることができる。 ○外部出力コントロール機能=外部接続機器のON/OFFコントロールが可能で例えば暗くなった時にライトをつけたり、非常時にブザーを鳴らしたりすることができる。 ○パンスキャン機能=カメラの向きを水平方向に一往復移動させることができる。 ○チルトスキャン機能=カメラの向きを垂直方向に一往復移動させることができる。 |
5.SDメモリーカードに録画できる |
本製品は、SDメモリーカードスロットを搭載しているので、ネットワークを介さなくてもSDメモリーカードにカメラ撮影画像を直接録画することができる。 |
このため、市販のセンサーと組み合わせたアラーム検知による録画設定を行えば、照明の点灯やドアの開閉などのタイミングで、SDメモリーカードに直接録画することができる。 |
また、1GBのSDメモリーカードを使用すれば、約6万枚分のカメラ撮影画像を録画することができるので、タイマーでの録画設定の撮影間隔を1分おきに設定した場合、約42日分の画像を時系列的に録画するなどの活用ができる。 |
6.マルチカメラを強化 |
本製品は、本製品を複数台設置した場合に、同一ブラウザ上で最大4台までのカメラ画像や音声を同時にモニタリングできるマルチカメラの機能を強化した。 |
ネットワークカメラを設置している場所の画像と音声をモニタリングするという同社の従来機種での使い方に加え、本製品のマルチカメラの機能は、音声の双方向通信(トランシーバー方式)に対応したことにより、パソコン側からカメラ側に対しても音声を送信して声をかけることができるようになった。 |
また、同社の従来機種は、最大4台までのカメラの表示しかできなったが、本製品は最大4台までのカメラ表示を1組として、3組まで画面を切り替えて表示することができる。加えて、静止画像のみであれば、最大12台までのカメラを同一画面上に一覧表示することができる。このため、カメラを最大12台まで管理できるようになったため、利便性がさらに向上している。 |
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