松下電工は、侵入者が住宅のフェンスや塀を乗り越えようとすると赤外線ダブルビームが検知して、音声と光(LED)の両方(夜間は光のみの威嚇が可能)で威嚇する乗越え検知システム「境界番」を7月1日から発売する。組み合わせ希望小売価格は、プラン例の場合で税込192,360円~(本体183,200円)。同社では、1年後に3,000万円/月の 販売目標をたてている。 |
同社が「境界番」を開発した背景には、空き巣や忍び込みなどの手口が巧妙化し、住宅侵入盗の被害が年々増加しているにもかかわらず、検挙率は下がる一方で平成14年には30%を切り、これまでの水と安全はタダといわれた時代から安全は自分で守る時代になったということがある。 |
同社は電建複合の総合力・技術力を結集し、(1)不法侵入をあきらめさせる「境界ゾーン」、(2)不法侵入を阻止・威嚇する「敷地ゾーン」、(3)不法侵入を発見・知らせる「室内ゾーン」を防犯の3本柱と考え、これまで「侵入されにくい家づくり」を提案してきている。 |
この「侵入されにくい家づくり」に大切なのが「敷地に入れない」防犯対策で、これにポイントに絞った防犯設備が乗越え検知システム「境界番」である。 |
主な特長は次のとおり。 |
(1)フェンスや塀を乗り越える侵入者を、音と光で威嚇 |
・防犯の第一歩は敷地へ侵入させないことで、赤外線ダブルビームが境界を乗り越える侵入者をキャッチし、音と光(LED)で威嚇する。 ・警報音は2段階方式を採用し、ダブルビームの上下いずれかが遮断された場合は、「防犯警戒中」という音声で威嚇警告(検知したユニットのみが発報)する。さらにダブルビームが上下ともに遮断された場合は、全ての検知ユニットが異常警報「ピーピーピー侵入異常発生」と発報する。 ・夜間は音を鳴らさずに、光のみで威嚇することも可能。「夜間音声切」設定をすることで昼間は音声と光の両方が、夜間は音声を出さずに光のみ(検知ユニットのランプ(LED)の点滅)で侵入者を威嚇する。 ・誤検知の防止にも配慮している。赤外線ダブルビーム方式では、小動物や飛来物などによる「異常警報」が起こりにくく、また「お手入れモード」を搭載しているため樹木の成長による「異常警報」も抑えている。 |
(2)設置が容易で、後付リフォームにも対応 |
・住宅の境界部分であるフェンスや塀、門扉の上部などに取り付けできる。電気工事が簡単なので後付けが可能なため、新築時はもちろんリフォーム時にも対応できる。 ・同社ID電気錠付門扉との連動で、門扉部の防犯も強化できる。門扉を解錠し、次に玄関扉を開けると、境界番の警報が「切」になる。玄関に入り扉を閉めて施錠すると、警戒が「入」になる。例え施錠し忘れた場合でも5分後には警戒が自動的に「入」になる。 |
(3)電気代は188円/月 |
・警戒状態(待機時)の消費電力は検知ユニット11台接続時で約12W。電気代に換算すると1ヶ月あたり188円(1kWhあたり21円で計算) |