| 東北電力グループのコアネット東北、ユアテック、東北発電工業の3社は12日、港湾や発電所などの敷地境界監視用設備向けに通信、電源ケーブルを収納し監視カメラや照明などが取り付けられる多機能フェンスを開発したと発表した。機器や配線をフェンスと一体化することで、設置コストの低減や工期の短縮が可能。テロ対策などで高まる設備需要に応える。 |
| 3社が開発した新商品は「セキュラルフェンス」。ケーブルなどは網を支える上下のパイプを通し、監視カメラや照明などは支柱に直接取り付ける。工事費を含めたコストを従来より35%程度縮減でき、工期短縮や省スペース化にもつながるという。 |
| 各社は、東北電力の発電所関連の境界監視設備を手掛けてきたが、改良点を踏まえて03年開発に着手。03年11月に特許を出願し、詳細設計などを詰めていた。 |
| 当面は、米中枢同時テロを受けて保安対策が強化されている港湾施設向けに、国や自治体などに売り込む。監視システムへの関心は学校や工場などでも高まっており、需要の掘り起こしも図る。 |