松下電工は、カード式の入退室管理システム「デイリキーパー」(01年12月発売)に防犯と設備連動機能を大幅に向上させた「デイリキーパーPRO(プロ)」を3月1日から発売する。このシステムは建物や室内への出入りを鍵に替わってカードで行う。カードで防犯の警戒をセット・解除でき、他設備との連動により防犯性が高められる。カードリーダー方式は非接触式/磁気式で、対応ゲート数は1コントローラー当たり最大30ゲート、パソコン接続で最大120ゲート。システム標準価格(税抜)は、272,000円~(電気錠・工事費別)。05年に4億円の売上げを見込んでいる。 |
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わが国では近年、刑法犯の増加、とりわけピッキングによる窃盗被害の増加などで入退室管理システムのニーズが年々増加している。そこで、同社ではローコストで、また既存の施設にも容易に導入できる入退室管理システムとして「デイリキーパーPRO」を開発したもの。 |
主な特長は次のとおり。 |
(1)カードリーダーで防犯の警戒をセット・解除が可能 |
カードリーダーに接続された防犯センサの警戒を、カード操作によりセット・解除することができる。出社時の防犯警戒解除、退社時の防犯警戒セットが容易に行える。 |
(2)共用部連動ユニットにより、照明や空調などさまざまな機器との接続が可能 |
共用部連動ユニットを接続すると、入退室や警戒セット・解除に応じて、映像監視システム、照明器具や空調をOFFにしたり、エレベーター不停止などの機器連動が可能になる。 |
(3)出入り口が1ヶ所の単独システムから120ヶ所まで、システムアップが可能 |
単独システムの場合、カードリーダー・データ設定器・電源装置のセットで、ローコストにシステムが構築できる。 |
・参考システム標準価格(出入り口1ヶ所、入室のみ磁気カードリーダーを使用の場合) 272,000円(税抜)(電気錠・工事費別) |
・最大30ヶ所の出入り口までコントローラー1台で対応可能。コントローラー1台当たりの管理可能な出入り口の数は最大30ヶ所。(コントローラー1台当たりのカード登録枚数は最大1万枚、ただしカードリーダー1台当たりの登録枚数は2,500枚) |
・パソコン利用で最大120ヶ所の出入りまで可能で、操作・運用が容易。 パソコンを接続することにより、操作・警報の履歴管理やカードの設定が容易に行え、最大120ヶ所まで出入可能(コントローラー4台接続時)。カード登録枚数は4万枚、カード操作履歴は10万件まで対応できる。 |
(4)カードリーダは非接触式と磁気式をラインアップ |
非接触式はカードの複製が困難で高い安全性が確保できるため、セキュリティレベルが高く、機密性を重視する施設に最適な上、操作も簡単でスマート。磁気式はすでに使用されている社員カードなどの磁気カードを使用することもできる。ただし、条件によって使用できない場合がある。コンパクトなデザインで省スペースで設置できる。縦120mm×横116mm×奥行30mm。 |