神奈川県横須賀市のベンチャー企業、ティ・アイ・システム(横須賀市舟倉町、玉奥信幸社長、電話:046-838-0701)が、幼稚園や小中学校などから保護者への連絡網をインターネット接続の携帯電話やパソコンを活用する新たなシステム「EWS(緊急警告報知システム)」を開発した。保護者や教職員らに普及している携帯電話の電子メール機能を生かして一斉に配信することができ、連絡時間の大幅な短縮となる。 |
教職員らによる電話連絡は、すべての保護者に連絡を回すには時間がかかるほか、保護者間で伝言を回すと本来の内容が変わる可能性もあり、不審者の侵入や火災など不測の事態に迅速に対応できないという問題があった。 |
そこで、時間短縮と詳細な情報提供ができるように、ティ・アイ・システムが設定する専用のホームページ(HP)上に「事件」「火事」などの緊急事態の項目と、「幼稚園で事件(火事)が起きました。今すぐ迎えに来てください」などのメッセージを事前に登録し、万一の場合には教職員が携帯電話やパソコンからHPに接続し、該当する項目を選択して保護者らに電子メールで一斉に配信する。携帯電話に事前にHPを登録すれば、ボタンを5回ほど押す作業で数分で配信を完了する。 |
保護者側は計5個のメールアドレスを登録することができ、携帯電話や自宅、職場のパソコンで受信できる。仕事中や外出中でもすぐに把握でき、これまで数時間かかっていた連絡網が数分から10数分で回すことができる。 |
このシステムを横須賀市の私立大津幼稚園がすでに導入した。同市内では導入を決定したり検討中の幼稚園が4施設あり、藤沢市私立幼稚園協会なども導入を検討しているという。 |