松下電器産業 パナソニック システムソリューションズ社は、320GBの大容量ハードディスク(HDD)を搭載した監視用途のデジタル記録装置「デジタルディスクレコーダー「WJ-HD316」(85万円)を20日から新発売する。年間生産台数は6,000台の予定。本製品は、従来ハードディスクレコーダー本体以外に別途システム構築が必要だったカメラコントロール、モーションディテクター、ネットワーク機能を内蔵した監視記録に不可欠な機能を搭載したオール・イン・ワンタイプ。さらにWavelet(※1)ベースの独自圧縮方式を採用することで120枚/秒の高速録画や、高画質ながら長時間(※2)の記録を可能にしたほか、補助記録機能RAID 5(※3) の採用でディスク破損時の情報復元も安心して行えるようになっている。 |
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(※1) 映像を高周波と低周波帯域にいくつかに分けて分解し、それぞれの情報を最適に圧縮して全体のデータ量を小さくする圧縮技術方式。 |
(※2) 1 日12時間の運用で、VHS相当の画質で約1ヶ月間連続録画、拡張ニットを増設すれば最大4800GB、約15ヶ月の連続録画が可能です。(カメラ16台、カラー標準設定、各カメラ約1コマ/秒、音声入力無しでの使用時) |
(※3) RAID 5(Redundant Array of Inexpensive Disks 5) 複数のハードディスクをまとめて1台のハードディスクとして管理する技術。RAID 5は、データからパリティと呼ばれる誤り訂正符号を生成し、データとともに分散して記録する方式。データだけでなくパリティも分散することで、非常に安全性が高い仕組み。なおRAID方式は増設ユニット使用時のみ有効。 |
主な特長は次のとおり。 |
1. Waveletベースの圧縮方式、高速録画などの記録機能 |
最大120枚/秒(従来機は最大60枚/秒)の録画レートを実現(SIF録画時)。JPEGの2倍の圧縮率を誇るWavelet ベースの独自圧縮方式で画質を維持しながらファイルサイズを半減させることができ、高画質かつ長時間録画を実現した。1 日12時間の運用では、VHS相当の画質で約1ヶ月間連続録画、拡張ユニットを増設すれば最大4800GB、約15ヶ月の連続録画が可能です。(カメラ16台、カラー標準設定、各カメラ約1コマ/秒、音声入力無しでの使用時)また、従来不可能だった、モニター16分割表示時に全チャンネルの画面を60枚/秒でリアルタイム更新できるライブ高速表示が可能。 |
2.ディスク破損などにでも安全・安心運用を実現するRAID 5 |
補助記録機能として、3台以上のハードディスクに並列してデータとパリティ(※4)情報を書き込んでおくRAID 5方式を採用。データとパリティ情報を分散して書き込むため、万一どれかひとつのハードディスクが破損しても、良好なハードディスクから情報を復元することができる。 (※4)故障後に、データを再構築するために使用される誤り訂正符号。 |
3.監視記録に不可欠な3つの機能を標準搭載 (カメラコントロール、モーションディテクター、ネットワーク機能) |
従来、オプションであったカメラコントロール機能、ネットワーク機能を内蔵。システムコントローラー、マトリックススイッチャーを用いずに複数台のカメラ接続や遠隔コントロールができるようになったことで、スペースのみならず、コスト面においても節約を実現。他にも、監視対象が動きを見せた際に記録をスタートさせる3つのモーションディテクター機能を内蔵し、運用上の記録時間延長への配慮も施した。 |
4.利便性を高める多彩な機能やオプションを装備 |
モーションディテクター機能で検知された箇所をリストアップし、必要な場面をすぐにピックアップできる再生VMD検索。ネットワーク上の複数のデジタルディスクレコーダーを、1台のレコーダーのように遠隔制御(レコーダー操作、データコピー、データ整理、各種管理など)することができるレコーダーマネジメントソフトWV-AS60など、WJ-HD316の優れた機能をさらに使い易くする便利な機能やオプションを用意している。 |
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