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東京のNPOが「防犯ブザー押せば居場所判る」を開発中

子どもが犯罪などに巻き込まれそうになって防犯ブザーを押せば居場所がすぐに判り、近くの住人や警察官らが駆けつけることが出来るという、新しい防犯システムを中小企業で作る東京都品川区内のNPO非営利組織)法人が開発中である。このほど品川区が来年度、システム開発を委託することが決まり05年度中にも区内全域に張り巡らす予定である。
このNPOは、品川区内を中心にした中小企業の社長ら36人で作る「ものづくり品川宿」。子どもが被害に遭う事件が相次ぐが、音だけでは防犯効果は低いと見て現場近くの人が駆けつけ被害を防ぐ「近隣セキュリティーシステム」をこのほど考案、区が採用し正式に開発を委託することになった。
このシステムは
(1)障害物があっても最低半径50メートル先まで届くブザー付き端末「キッズ機」
(2)公共施設や商店、保護者宅などに置かれる液晶付き無線機「マザー機」
(3)システムを集中管理する「センター」から構成されている。
事件などに遭遇した子どもがキッズ機のスイッチを押すと、音が鳴るとともに電波を発信し、周辺に設置された複数のマザー機が感知する仕組み。マザー機はさらに別のマザー機を経由してセンターに情報を伝達する。センターは、複数のマザー機の位置や電波の強さなどを解析して居場所をほぼ特定したうえで、現場に近い警察署や商店、住宅、保護者などのマザー機に子どもの位置を知らせる。ブザーを押してから場所を特定して近所に異状を知らせるまで10秒前後しかかからないという。5,000円程度、センター機は200万円になる予定である。来年度に試作品を作ってテストを繰り返し、05年度の実用化を目指している。
全地球測位システム(GPS)やPHSを使った位置確認サービスは実用化されているが、安いうえに地域の人が駆けつける仕組みを作ろうとしている点が特徴である。


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