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ホームセキュリティーや省エネ対応設備管理システムの構築を容易に置くだけで繋がる低消費電力無線センサー端末を開発

三菱電機と千歳科学技術大学堀之内研究室(堀之内 英室長、以下「千歳科技大」)および日本アレフ(堀之内 保社長)の3社は、このほど置くだけで周辺の端末と自律的にネットワークを構築してデータを無線送信することができる低消費電力無線センサー端末を開発した。
今回、開発した低消費電力無線センサー端末は、市販のボタン電池で長期間の連続動作ができ、また人間の存在を検知する赤外線パッシブセンサー、扉の開閉を検知するマグネットセンサー、窓ガラスや家具の振動を検出する加速度センサーなどの各種のセンサーを組み込むことができる。
三菱電機が無線センサー端末、日本アレフがセンサー、千歳科技大が実証実験システムを担当し、北海道経済産業局の地域新生コンソーシアム研究開発事業「低消費電力無線センサネットによる次世代生活支援システムの開発」と連携して研究開発を進めていたもの。
強盗犯罪の多発や高齢者世帯の増加により、安全・安心・快適な社会へのニーズが急速に高まっており、家庭の安全性を確保するために侵入者、ドア、窓の異常などを検知するためのセキュリティーシステムが利用されているが、現状では配線工事や複雑な設定作業などが必要で、初期費用増加の要因になっている。
その解決策として、新たに設置した無線端末が自律的に他の無線端末と交信し、データ処理を行うサーバーなどへ数珠繋がりにネットワークを構築してデータを中継通信する、アドホック・ネットワーク技術の応用が期待されている。しかし、処理能力を高めると消費電力が増えることや低消費電力の無線通信ではデータ伝送のリトライにより通信の性能が低下することなどが課題となっている。
特徴は次のとおり。
a.アドホック・ネットワーク技術により置くだけで繋がるので端末設置が容易
置くだけで繋がるアドホック・ネットワーク技術を採用していますので専門知識がなくても、無線センサー端末を容易に設置することができる。通信頻度を抑えたリトライ制御技術を開発し、通信の低消費電力化を実現。
b.低消費電力技術により市販のボタン電池で1年以上の使用が可能
新開発のプロセッサーの負荷が軽いときに動作速度を低くする技術により消費電力を削減し、市販のボタン電池でも1年以上の連続動作が可能。また、組み込むことができる人間の存在を検知する赤外線パッシブセンサーも、低電圧・高インピーダンス回路の開発により低消費電力化を図った。
c.端末自身でデータ処理や認証処理ができる国内トップクラスのインテリジェンス小型端末
センサー部を除く無線端末の大きさは、縦4cm×横3cm(奥行は3cm)と設置面積では名刺サイズの約四分の一であり、429MHz帯の特定小電力無線の通信機としては国内トップクラスの小型端末である。また、小型ながら、端末自身でデータ処理や認証処理ができるインテリジェンス能力を持ち、システム開発を容易に進めることができる。
開発成果は、家庭内の安全管理を行うホームセキュリティーをはじめ、電灯の明るさ調節やエアコンの室温調整による省エネルギー、市民生活を支える電気・ガス・水道を対象にした公共の設備管理、広域の環境監視などへの適用が可能で、今後は製品化に向けて、改良・改善を行い、2005年にかけて3者共同で、次世代生活支援システムの実証実験に取り組む予定である。
【お問い合わせ先】
報道関係からのお問い合わせ先
三菱電機株式会社 広 報 部
電話 (03)3218-2172/Fax (03)3218-2431
千歳科学技術大学
光科学部 物質光科学科
電話/Fax(0123)27-6119
株式会社日本アレフ
管理本部 経営管理部 情報管理室
電話(045)575-1131/Fax(045)580-1676


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