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NTTは、新方式による指紋認識センサーを開発した。指を当てる部分に伸縮する微細な突起があり、指を触れると表面の凹凸に応じて突起部が変形、突起部に蓄えられる電気の量が変化することを手がかりにパターンを認識する。模様がはっきりしない指紋でも精度良く検出できる。5年以内の実用化を目指す。 |
同社のマイクロシステムインテグレーション研究所が開発したセンサーは縦1.6センチ、横1.3センチ。表面に50マイクロ(マイクロは100万分の1)メートル角のポリミド材料の突起が5万7334個並んでいる。突起部分の下は空洞の箱で、箱の上部と下部がそれぞれ電極になっている。 |
センサーに指を触れると指紋の凹凸に応じて突起部分に力が加わり、箱の空洞部の長さが変化する。それによりたまる電気(静電容量)が変化するのを検出して指紋を読みとる。指から伝わる微妙な力加減に対応できる。指紋検出後に形状をかすれることなく画像化できる。 |
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