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NECが顔認証の精度をあげるシステム開発

NECが、人を識別する「顔認証」の精度を飛躍的に高めるシステムを開発した。顔の向きや照明の当たり方に関係なく照合が可能で、使用範囲を広げることができる。斜め上方から撮影した防犯カメラなどの画像を公開捜査などだけでなく、指紋照合と同じように使って犯罪捜査に大きく生かすことも可能になる。
顔認証は、現在航空会社がチェックイン時に試験採用するなど実用段階に入りつつあるが、正面を向いた顔の画像を使うのが主流で、顔が斜めや下を向いていたり、照明の当たりで影があったりすると、精度が落ちる欠点がある。
NECマルチメディア研究所は、三次元撮影した顔の画像から、多様な顔の向きやあらゆる方向からの光源でできる顔の陰影を反映したモデルをコンピューターグラフィックスで16通り作成。照合したい画像に当てはめて、最もよく似た再現画像を検索する仕組みを開発した。
実際に200人の顔をいろんな角度や陰影で撮影した1万4000種の画像で照合実験した。これまで不可能だった70度横に向いた顔や、影で顔の半分が真っ黒の画像でも誤らずに識別できた。平均すると、誤照合が従来より3割以上減り、正解率は97%になった。
実用化には、鼻の下の濃い影や個人差がある肌のテカリなど特定条件で生じる顔の光と影が残る課題になるという。


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