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映像コンテンツ検索における顔認識技術が国際標準規格として採用

NECがサムスン綜合技術院(院長:孫 郁、所在地:韓国京畿道龍仁市)と共同提案した顔認識技術が、映像中の登場人物を自動的に探し出す技術として、マルチメディアコンテンツの内容記述方式の国際標準規格MPEG-7(注)に採用が決定し、2004年春に発行が決まった。
●採用された顔の記述方式の特長。
(1)NECが開発した、顔画像の特徴を表すデータを判別性能が良い特徴から順に選択する「階層的判別分析法」により、一つの顔当たり最小253ビットと非常にコンパクトなデータサイズでも顔の特徴を表現可能
(2)サムスン綜合技術院が開発した、目や口などの顔部品の特徴を抽出する「顔部品特徴表現方式」を(1)に追加することでさらに精度を向上可能
この結果、従来規格に対して、検索誤り率を平均1/8以下に低減するという、大幅な検索精度の向上を実現。なお、MPEG-7では、通常のパーソナルコンピュータで100万回/秒の高速なマッチング性能を実現しており、24時間の映像中の顔を1秒程度で検索することが可能になる。
NECでは、1989年から顔認識技術の開発を行っており、既に「NeoFace」として商品化。今回の顔の記述方式は、こうした技術的蓄積をベースに新規開発した技術を国際標準MPEG-7に提案し、顔認識技術に関する数多くの提案の中で、検索精度・速度・データサイズの全てのベンチマーク項目で最も優れた性能を示し、採用に至った。
今回の国際標準化により、大量に蓄積した写真やビデオなどの様々な映像コンテンツの中から、人物の顔をキーにして望みのシーンを見つけ出したり、自動収集したりすることを容易に実現可能になり、さらに、家庭用ビデオでの出演者による頭出し機能や監視映像における人物の検索など、今後普及していくデジタル放送やインターネット市場での新しい映像検索サービスの展開が進んでいくと期待できる。
(注) MPEG-7:映像信号の特徴量や書誌情報などのマルチメディアコンテンツに対する内容記述方式の国際標準規格。本規格のPart-3では、静止画や動画における、色や形状などの特徴量に関する記述を標準化している。今回採択された規格の正式名称は、ISO/IEC 25938-3:2002/Amd.1です。
●問合せ先:NEC 研究企画部 企画戦略グループ
電話:044-856-2054(直通)
e-mail: koho@cl.nec.co.jp


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